【Pixio PX259 Prime レビュー】280Hzで3万円台、コスパNo.1のゲーミングモニターを徹底比較して紹介

ゲーミングデバイス

人間が受け取る情報のうち、約80%は視覚からの情報です。それはゲームをプレイする際も、ゲーミングモニターから得れる情報は非常に重要で、勝敗を大きく左右します。今回は280Hzのリフレッシュレートで鮮明な映りを実現し、3万円台でコストパフォーマンス最強のゲーミングモニター「Pixio PX259 Prime」の特徴を徹底比較して紹介します。

「Pixio PX259 Prime」はこんなゲーミングモニター!
  • 280Hz、1msでズレのない滑らかな映像を映す
  • IPSパネルを採用し、99% sRGBの鮮明な色を表現
  • ゲームからグラフィックデザインまで幅広いプロが活用できる機能を搭載
  • 3万円台で購入でき、どれよりもコストパフォーマンスが高い
執筆者のプロフィール

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FPSを中心に、幅広いPCゲームを10年以上プレイしています。大会に出場する程ゲームが好きで、現在熱中しているVALORANTのランクはイモータルです。
現役のプレイヤー目線で、ユーザーのお悩みをサポートします!

「Pixio」とは?

2016年にアメリカでゲーマーらによって設立された、モニターブランド Pixio。どのゲーミングモニターも抜かりない高品質で、ユーザーが求める映像や機能をしっかりと抑えながらも、誰もが手に取りやすいお手軽な価格で販売。破格の人気製品はわずか1分で完売、その企業努力の甲斐もあり、世界中のユーザーに「コスパ最強モニター」と言われ愛されるメーカーとなっています。現在では、プロシーンで活躍する選手もPixio製ゲーミングモニターを使用しており、確かな品質とお手頃な価格で世界中から注目をされています。

「PX259 Prime」の特徴

画面サイズ24.5 inch解像度1920×1080p
リフレッシュレート280Hz応答速度1ms(GTG)
パネルIPS色域99% sRGB
映像出力端子HDMI(2.0)×2、DP(1.2)×2VESA75×75mm

リフレッシュレート|280Hzで超快適

PCゲーマーの多くは144Hzのゲーミングモニターを利用しており、このゲーミングモニターはその約2倍の280Hzと高いリフレッシュレートです。この「PX259 Prime」では、1秒間に280フレーム描写されます。リフレッシュレートが高ければ高い程、滑らかな映像を出力することができ、残像が大幅に減少します。

イメージではパラパラ漫画の様で、コマ数が少なければ1枚1枚のシーンが飛んで、カクカクとした映像になりますが、コマ数が多ければ滑らかで、細かな動きまで綺麗に見る事ができます。

これはゲームでも同じで、リフレッシュレートが高ければ視認性が向上し、より早く敵などの対象物を視認できます。敵の小さな動きをいち早く視認することで、大きなアドバンテージを取る事ができます。

IPS|どこからでも鮮明な映像を

「PX259 Prime」ではIPSパネルを採用しており、より鮮明で色彩豊かな表現をしてくれ、ディスプレイに映る作品からは、クリエイターの小さな拘りまで感じ取る事ができます。例えば映し出すのが難しいとされている黒は、温かみのある黒から深みのある黒まで幅広く表現しれくれます。また、視野角が広くどの角度からでも色の変わりがないため、ディスプレイの角度を変えても正しい色を見る事ができます。

99%のsRGBカバー率から、色彩を重視したプロのグラフィックデザイナーでも、自分が理想としている色を作品に入れ込む事ができ、仕事を支える上で十分に満足できるゲーミングモニターになっています。

1msの応答速度|より素早いレスポンス

応答速度はモニターに映像が表示されるまでの速度を示しています。応答速度が早ければ早いほど残像が無く、より滑らかな映像が映ります。0.1秒を競うFPSや格闘ゲームでは反応速度が勝敗を大きく左右します。ゲーミングモニターとして選ぶのであれば1ms以下が適切とされています。

「PX259 Prime」では、非常に素早い1msの応答速度で、ゲーミングモニターが負けの言い訳として通用しない程の性能です。

FreeSync Premium|ズレない、正確な映像

「PX259 Prime」ではAMDのグラフィックボード、RadeonシリーズのFreeSync Premiumに対応しています。

これによりリフレッシュレートの範囲を、フレームレートが下回った時に発生するテアリングやスタッタリング(映像のズレ)に対し、同じフレームを複数回表示させて最小限に抑え込む事ができます。

映像の一部に遅れや数ミリのズレもない、正確な映像を映し、ゲームやグラフィックデザインでは対象物の正しい輪郭を認識できます。

また、公式ページには記載がありませんが、NIVIDIAのグラフィックスカード、GeForceシリーズのG-Syncにも対応しています。

Black Stabilization|暗い部分を見えやすく

ゲームをプレイするにあたり、見えないというのは一切の情報を得る事ができず、大きな致命傷とも言えます。一部ゲームでは、よりゲームの世界観に没入できるように暗所があり、中には背景と敵が同一化して区別が付かず、プレイに支障をきたすこともあります。

「PX259 Prime」ではBlack Stabilizationを搭載しており、明暗差の調整を行い暗所の視認性を大幅に向上してくれます。暗所を明るくする分、全体的に黒の表示幅が上がり白くなりますが、判別は一段としやすくなり、瞬時に反応する事ができます。

Flicker Freeとブルーライトカット機能|目の負担を軽減

液晶ディスプレイは通常1秒間に200回程度、光の強弱を繰り返し波を作ります。1秒間に200回程度の強弱は、人間の意識と感じ取ることはできませんが、眼では無意識にその変化を感じ取っており、光の切り替えと調整で眼には負担が掛かっています。

「PX259 Prime」で搭載されているFlicker Free機能では、その光の強弱によって生み出される波を最小限に抑え込み、眼への負担を大幅に軽減しれくれます。

また、最大70%ブルーライトを軽減してくれる、ブルーライトカット機能も搭載された非光沢ディスプレイにより、大切な眼へにも考慮されたゲーミングモニターになっています。

安い|圧倒的コストパフォーマンス

鮮明な映像を映すだげではなく、ゲーミングモニターとしての機能をしっかりと抑えており、目の負担にも考慮した性能を備えていながら、39,980円というモニター業界を狂わす、ありえない価格設定となっています。この様々なシーンに対応した映りに、素早いリフレッシュレートと応答速度、5万円でも安いにも関わらず、4万円を切る事は驚きでしかありません。

Pixioの全ての製品は、購入して損はしない、コストパフォーマンスに優れた製品のみを販売しています。

3年間保証|充実した保証

 

Pixioのモニターはどれも高品質で心配ありませんが、初めてのPixio製のモニターを購入するにあたり、価格の安さから製品の品質や故障に不安を感じる方もいるかもしれません。

この「Pixio PX259 Prime」には、Pixio公式サイトからの購入で、3年間の充実した保証が付いています。

この保証の特に凄いところは、保証規定に基づいたドット抜けにも対応しており、購入前から製品の無事を祈る必要もありません。

外見・デザイン

・梱包

大きな段ボールの外装で、中にはPixioのイメージカラーである真っ赤な箱がありました。梱包材も隙間なく敷き詰められており、ディスプレイは傷1つ無く手元に届きました。

・同封物

  • ディスプレイ
  • スタンド(2つのパーツ)
  • Display Port ケーブル
  • 電源アダプター
  • 簡易的な取り扱い説明書

・外見とデザイン

正面

黒を基調したシンプルなデザインで、枠が極めて小さいベゼルレスモニターとなっています。左右の一番端の枠からディスプレイの表示領域までは、7mm前後と極めて薄く、モニターを並べて使用するのにも十分な薄さです。また、Pixioロゴ周辺のなどの全体的な枠は、少しザラザラとした質感です。

右側の下側には、電源ボタンとOSDメニューの操作マークが表示されています。

背面

斜めにラインが入ったデザインで、一部分だけ光沢のある素材が使用されています。このラインには、RGBライトが搭載されており、ゲーミングモニターらしく鮮やかな色がサイクルで滑らかに点灯します。また、このRGBライトはOSDメニューからオフにすることも可能です。

・スタンド

スタンドとモニターの設置は2ヶ所差し込むだけで、ドライバー要らずで簡単に組み立てることができます。

このスタンドは、チルト調整のみに対応しており、実際の測定では上下約10°程と浅めの調整が可能です。高さ調整機能はありません。

スタンドのサイズは横23×縦18cmと少し大きめです。スタンドをディスプレイに装着し、デスクからモニターフレームまでの高さは約10.5cm、モニター表示領域までの高さは約12.5cmとなります。

最近ではモニターアームを使用するユーザーも増えています。机のスペースを十分に確保できインテリアとしても映えるため、アームを使用する方は特に不満に感じることはありません。

・入力端子

入力端子は、背面の右側(正面から見て左側)にあり、HDMI(2.0)が2つDisplay Port(1.2)が2つ、そしてオーディオ出力端子が1つあります。

スピーカー

背面左右にはスピーカーが搭載されています。スピーカーの音が正面ではなく後ろに向きに出てしまうため、音質は必要十分で迫力に欠けます。ゲームでは世界観を感じるには物足りなく、軽い動画の視聴程度であれば問題ありません。もし拘りがある場合は、背面の出力端子からスピーカーに繋げて利用することもできます。

OSDメニュー操作

OSDメニューは正面右下のボタンから操作を行います。右から電源ボタン、メニューと決定ボタン、右へ操作、左へ操作、キャンセル(戻る)ボタンとなっています。

メニュー操作

メニューボタンを押すと、全体的なメニューが表示されます。シーン別でそれぞれの設定がされており、自身でカスタマイズして好みの設定に調整可能です。

Black Stabilization機能の設定は、「ゲームモード」からのみ有効です。

1msの応答速度にするには、「マニュアル 画像調整」から「OverDrive」を選択し、「High」に設定します。

背面のRGBライトの設定は、「設定 メニュー」の「RGB Light」からオン/オフを選ぶ事ができます。

スリープモードは、PCで操作をしているにも関わらず、急にスリープモードになるため使用せず、オフ設定にすることをオススメします。

クロスヘア設定

右矢印ボタンを押すと、クロスヘアが表示され、赤と黄色の計6種類に変更できます。クロスヘアをオフ(非表示)にしたい場合は、キャンセル(E)ボタンを押します。

使用感

作業|鮮明な映りで、適切な色を選べる

IPSで99%のsRGBカバー率もあり、自身のイメージ通りの色を映し出してくれます。小さな色の違いはもちろん、細部のグラデーションまでより拘りやすくなります。また、資料作成などの微細の色を重視しないシーンでは、発色を温かい色に変更することで、目が疲れやすい白い強い光なども抑える事ができ、より作業に集中する事ができます。

ゲーム|暗いところも見えやすく

ゲームでは視認性がゲーミングモニターの役割として最も重視されるべき点です。Black Stabilization機能を使用し、様々なゲームをプレイしたところ、より敵などの対象物と背景の視認性が向上し、より目で追いやすく感じました。特にステージ上のライティングが均一化されていないバトルロイヤルゲームなどで、ゲーミングモニターとしての機能を十分に感じ取れることができました。

144Hzと280Hzの違いは感じる?

結論として、144Hzと280Hzの違いは感じます。特に144Hzと280Hzの差を感じたのは、ゲームでの激しい視点操作やポインターを中央で細かく動かした際です。より細かい描写で残像が減少し、滑らかな映像でターゲットを抑えやすいです。

また、目で差を感じられない方でも、体が無意識的に感じ取っている映像の滑らかさやターゲットの追いやすさから、スコアーの向上などで変化を感じられるかもしれません。

「ZOWIE XL2411K/2546K」と「PX259 Prime」|徹底比較

今回は「Pixio PX259 Prime」と人気で使用ユーザーも多い「BenQ ZOWIE XL2411K/2546K」を徹底比較します。下記のグラフでは全体的な比較を行っています。

この比較からも「Pixio PX259 Prime」のコストパフォーマンスの凄さが分かります。

Pixio PX259 PrimeZOWIE XL2546K
リフレッシュレート280Hz240Hz
画面サイズ24.5inch24.5inch
パネルIPSTN
解像度1920×1080p1920×1080p
応答速度1ms0.5ms
映像出力端子HDMI(2.0)×2、DP(1.2)×2HDMI(2.0)×3、DP(1.2)×1
価格39,980円77,600円

パネル|映像の違い

パネルの違いから、映像の質や性能には差が生じます。

「Pixio PX259 Prime」は幅広いシーンに対応した鮮明な映像を映し、どの角度から見ても色の違いが少ない、IPSならではの強みを持っています。

ZOWIE XL2546Kは、よりゲームに特化したTNパネルを採用しており、鮮明差はIPSに比べて劣るものの、ZOWIEならではのゲーム設定で敵などの対象物を明瞭に映してくれます。また、応答速度も非常に早い0.5msとなっています。この1msと0.5msの差は、プロのゲーマーでも感じ取る事は極めて困難とされていますが、メンタル的にもベストな製品を使うという意味では、トッププロ選手にとって重要となります。

映りに関しては、「Pixio PX259 Prime」は正しい色を映し綺麗な映像を楽しむことがます。そに比べてZOWIE XL2546Kは、色彩を調整してゲームに特化した映像を映してくれます。

スタンド|調整の幅

ZOWIE XL2411K/XL2546Kは、スタンドにもゲーマー向けの強い拘りを感じる設計となっています。幅広い高さ、チルト(上下角度)、スウィーベル(左右の回転)調整が可能です。そしてマウスパッドのスペースを十分に確保するために、台座はコンパクトな設計となっています。激しいデバイス操作を考慮し、ディスプレイをしっかりと固定し、揺れに強いのが特徴です。

このようなことから、スタンド機能に関しては「Pixio PX259 Prime」に比べてZOWIE XL2411K/XL2546Kが、より調整がしやすくなっています。しかし、最近ではモニターアームを使用するユーザーも多くなり、ZOWIE XL2411K/XL2546Kでも機能面はモニターアームには劣ります。

画面設定共有機能

ZOWIE XL2411K/XL2546Kには、ディスプレイの詳細設定などが共有できる「XL Setting to Share」機能が搭載されており、同機能が搭載されているモニターからモニターへ、画面設定を素早く適用する事ができます。一部プロ選手はディスプレイ設定を公開しており、インターネット上でダウンロードし、プロの設定を適用することも可能です。

また、幅広いゲームをプレイするユーザーにより便利な「S.Switch」を搭載。手元のリモコンで、設定しているプリセットへ素早く切り替えることができます。「Pixio PX259 Prime」でも、矢印ボタン1つでプリセットの切り替えは瞬時に行えるため、特に大きな差を感じる事はありませんでした。

「PX259 Prime」の良い点と改善点

  • 280Hzで非常に滑らかな映像
  • IPSで鮮明で正しい色を映す、グラフィックデザインにも十分
  • ゲームで高いパフォーマンスを発揮する必須機能を搭載
  • ベゼルレスでスタイリッシュ
  • 3万円台で高機能、コストパフォーマンスは間違いなく最強
  • スタンドの調整幅が狭い

IPSならではの綺麗な表現をしてくれるディスプレイに、ゲームには欠かせない高いリフレッシュレートと早い応答速度に対応しながらも、4万円を切る高いコストパフォーマンスが高い評価となります。

価格を考慮すれば、特に目立った悪い点は見つかりませんが、強いて言えばスタンドの調整幅が狭いことくらいです。悪い点を見つけ出すのに苦労するほど、優秀な製品となっています。

まとめ

今回はPixioの「PX259 Prime」を紹介しました。280Hzと1msの早い応答速度で、より滑らかな映像を映すゲーミングモニターとなっています。IPSで99% sRGBカバー率で、プロのグラフィックデザイナーでも仕事利用できる程、鮮明な正しい色をどの角度からも表現してくれます。また、ゲームでは明暗差の調整機能やズレを最小限に抑えた映像で、敵などの対象物をより精度が高く抑えることができ、一瞬の隙も見逃さない十分な機能を備えています。そんな幅広いシーンで活用できるモニターでありながらも、4万円を切る価格となっており、他社製品と比較しても圧倒的コストパフォーマンスを誇る製品となっています。綺麗で滑らかな映像、目にも優しいゲーミングモニターを求めている方は、ぜひ一度使用してみてください。

この記事が少しでも参考になりましたら幸いです。

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