【VAXEE PA Black レビュー】手に馴染むコントロール系。緩やかな滑りでしっかり止まる、扱いやすいマウスパッド。

ゲーミングデバイス

スピード系、コントロール系、バランス系など様々な種類があるマウスパッド。マウスパッドでプレイスタイルは大きく変化します。今回は人気が高く、プロ選手も使用するコントロール系マウスパッド「VAXEE PA Black」を紹介します。

VAXEE PA Black
VAXEE

「VAXEE PA Black」はこんなマウスパッド!
  • 全体的な滑りのスピードが緩やか
  • 表面は柔らかく、反発力が強いスポンジ
  • エイムの切り返しがしやすい
  • 多くのプロからも高い評価を得ている

VAXEEとは?

ゲーマーなら誰もが一度は聞いた事はあるだろう「BenQ ZOWIE」の創設者らが、新たに設立したゲーミングデバイスブランド VAXEE。どの製品も一級品、人気が絶えないメーカーとなっています。世界最大級のEsportsである「Counter-Strike」シリーズのレジェンドらや、「VALORANT」のトッププロ選手に高く評価されており、新製品も販売からわずか1分足らずで完売してしまう程、世界中から注目をされています。

「VAXEE PA Black」の特徴

素材サイズ470×390mm
タイプコントロール系厚さ3.5mm
耐久性普通ソールラバー

・性能|コントロール系

※画像をクリックすると拡大化されます。
※2枚目:拡大した表面

「VAXEE PA Black」はコントロール系のマウスパッドに分類されます。表面は強い引っ掛かりのない、ツルツルとした指触りです。

マウスを振った際の初動は軽く、腕の力を抜いた状態で爽快に滑ります。マウスを止める際は、強く張られた繊維の1つ1つでマウスをしっかりと止めてくれます。

コントロール系のマウスパッドに部類されますが、軽い力で滑りながらも、ある程度の摩擦による抵抗でマウスを止めやすくい、コントロール系の中でもバランス系よりに感じました。

操作感に関して多くのユーザーが、「Artisan 零 や steelseries製の QCK に似ている」との意見があります。それらの「名作と言われるマウスパッドを意識して開発されたのでは?」とも考えられる程、似た操作感がありました。

・硬度|クッション性

「VAXEE PA Black」の厚みは、3.5mmです。多くのコントロール系マウスパッドの厚みは、3.5~4mm程度となっており、こちらの製品も一般的な厚みとなります。

クッション性は、反発力が強いスポンジを採用しています。マウスを中間層まで押し込むことができ、それ以降は強い反発力で押し戻されます。この位いの硬度であれば、マウスを上からマウスパッドに押し付け、沈ませて止める事にも適しています。

・サイズ

サイズは、大きめの 横:470mm×縦:390mm です。ローセンシの方でも、十分な大きさであると言えます。横に大きいと感じるハイセンシの方は、縦置きで利用する事も出来ます。

・ソール(裏面)

裏面は、グリップ力の強いラバー素材となっています。これは人気マウスパッドの「ZOWIE G-SR-SEシリーズ」などにも採用されている物とほぼ同等です。素早く振った際も、マウスパッドがズレる事はありません

・耐久性:湿気と劣化

通常の布製マウスパッドは、耐久性が低く湿気の影響を受けやすいとされています。

耐久性に関しては、約2ヶ月間(1日2.5~5時間)使用しましたが、滑りやクッション性の違いは、滑りの検証と体感できる程の変化は感じられません

湿気に関しては、実際に雨天同様の湿度(70%前後)に上げて検証しました。撥水性が低く、湿気の影響は多少受けてしまいます。特に変化の違いを感じたのはマウスパッドのべた付きです。マウスパッドのべた付きは、アームカバーを付けることで対策をできました。

外見・デザイン

・梱包

まず届く際の段ボールが非常にコンパクトでした。多くの他社製マウスパッドは90サイズを超える、無駄な幅を取る段ボールで送られてきていたので、これは処分も便利で非常にありがたいです。

一般的なマウスパッドの様に、長方形の箱に丸めて梱包されています。

巻癖

開封直後は若干の巻癖があります。

3回程度反対側に丸めれば、癖がないフラットな状態になります。

・外見

表面

ブラックで統一されているシンプルなデザインです。ロゴは右上にあり、プレイの妨げになるなど気になることはありません。

裏面

先ほどもお伝えした通り、グリップ力の強いラバー素材のソールになっています。

・エッジ

エッジ加工がされていない、切りっぱなしの状態となっています。しかし、糸の解れなどがないため、エッジ加工がされていなくても気になりません。

使用感

「VAXEE PA Black」は、程よく滑りながらも止まる、全体的に滑るスピードを緩やかにしてくれます。そのため滑りが早いマウスパッドに比べると、一定して滑りを抑え込んでくれるため、ストッピングがよりしやすくなっています。

「G-SR-SE Rouge」に比べると滑りが遅く、よりミリ単位でのエイムの調整を行いやすいです。また、中間層まで沈むクッション性の特徴から、急なストッピングでもマウスを押し付けてピッタリと止める事に適していると感じました。

個人的には、今後も使い続けたいと感じる程、非常に好みのマウスパッドです。

どんなプロが使用している?

VALORANT部門 – 『2023 VCT LOCK//IN São Paulo』に出場|NEWS|ZETA DIVISION®

「VAXEE PA Black」は手に馴染みやすい、滑りを緩やかにしてくれる性能から、VALORANTで多くのプロ選手に人気がある製品となっています。直近の世界大会である、2023年の「VCT LOCK//IN」と「VCT Pacific」では、ZETA DIVISION所属のLaz選手とDep選手が使用していたことが確認されています。また、Paper Rex所属のmindfreak選手などが使用していました。

他にも多くの選手がVAXEEのマウスパッドを使用しており、プロも認めるゲーミングマウスパッドとなっています。

「VAXEE PA Black」と「Artisan 零」|徹底比較

「Artisan 零」を愛用しているユーザーの多くが、「VAXEE PA Black」でも似たような評価をしています。実際VALORANTの世界大会では、これまで「Artisan 零」を使用していたLaz選手が2023年VCT LOCK//IN で「VAXEE PA Black」を使用していました。

・滑りとストッピング性能

「VAXEE PA Black」に比べて、「Artisan 零」は表面が滑りやすいと感じました。しかし、表面が滑りやすい分、止めやすさは「VAXEE PA Black」が勝っています。「VAXEE PA Black」は滑りのスピードを緩め、ちょっとした力で止めることができ、「Artisan 零」は滑りやすい分柔らかいクッションに押し付けて止めます。これらのことから、ストッピングのやり方次第で性能の違いが大きく表れるのではいかと感じました。

・クッション性

「Artisan 零」では3種類の硬度から選ぶことができ、今回はMID(3mm)とSOFT(4mm)で「VAXEE PA Black」と比較します。クッションの柔らかさは、「Artisan 零のMIDとSOFT」でも、「VAXEE PA Black」の方が硬く反発力が強いと感じました。また、「VAXEE PA Black」を使った後だと、「Artisan 零のMID」ではクッション性に少し物足りなさを感じます。

クッション性の反発力から、マウス操作でのエイムの切り返しは、「VAXEE PA Black」の方が向いていると感じました。

まとめ

「VAXEE PA Black」は、表面の強い引っ掛かりがなく安定した滑りを行え、ある程度の摩擦で弱い力でも止まってくれる、より精度の高いコントロールをサポートしてくれるマウスパッドです。また、表面は柔らかく、奥は反発力が強いクッションのため、ターゲットを素早く切り替える、エイムの切り返しも、よりしやすくなっています。「Artisan 零」を気に入っているユーザーであれば手に馴染みやすく、同じくらい気に入ってもらえると思います。

プレイヤーの強みの幅を更に広げて伸ばしてくれる「VAXEE PA Black」、気になる方は是非一度使用してみてください。

この記事が少しでも参考になりましたら幸いです。

VAXEE PA Black
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