【マウスソール】G-PRO標準マウスソール vs PTFE 100%。素材、加工、滑りを比較検証して、買い換えを紹介  

ゲーミングデバイス

PCゲームをプレイする上で、重要となるデバイスの1つであるマウス。様々なメーカーのマウスがあり、その中でもLogicool製マウス「G PRO Wireless」は、人気で使用者が多いです。今回は、個人的に気になっていたマウスソールを調べていきます。

比較を動画で試聴する

標準マウスソール: PTFE素材

「G PRO Wireless」には、黒色の標準マウスソールが装着されています。表面素材は、薄いPTFE(テフロン)が使用されています。公式サイトからは、PTFEが何%なのか記載されていないですが、黒色の塗料、充填剤、PTFEを合わせた素材と思われます。裏面には、数ミリ程度の厚みがある粘着テープが使用されている二層構造になっています。

他社マウスソール : PTFE 100%

Amazonなどで、「G PRO マウスソール」と検索すると、様々なメーカーのマウスソールが表示されます。様々なメーカーのマウスソールがありますが、それぞれ「加工」や「素材」に共通点があります。

素材

 

多くの人気他社製マウスソールの素材は、「Virgin-grade PTFE」です。

Virgin grade PTFE

Virgin grade PTFE」は、PTFEを100%使用した純PTFEです。標準マウスソールとは違い、塗料を一切使用していないため、色は素材の白色です。

塗料などの無駄な素材を使用していない100%のPTFEは、最も低い摩擦係数を示すことが出来ます。マウスを素早く・遅く振った際でも、手に違和感を感じることはありません。また、滑りやすいことで、手首への負担やストレスが大幅に軽減され、長時間使用での疲れを軽減してくれます。

PTFEの比率が高いほど滑りますが、劣化が早いとされています。

加工

基本的に、エッジ(角)が滑らかに削れている形状をしています。この形状により、マウスを振った際、マウスパッドに対しての引っ掛かりを大幅に軽減してくれます。滑りが悪くなったりするなど、プレイに影響を与えず、思いのままにマウスを振ることが出来ます。

比較:標準マウスソール vs 他社マウスソール

今回使用する他社マウスソールは、現在でも比較的に入手しやすく、国外でも人気が高いCorePadのマウスソールを使用します。CorePadに関する詳細情報は、下記の記事にて紹介しています。

また、使用するマウスパッドは、同じくLogicool製のG640Rです。

滑り

まずは基本的な、「滑り」を比較していきます。ボックスで角度を付けて、板の上にG640Rを置いて滑らせます。全体像はこのようになります。動画は真上にカメラを設置し、撮影したものです。

角度:16°

CorePadの方が若干早く滑る結果となりましたが、高い角度からだと大きな差は感じませんでした。

角度:11.5°

低い角度だと、先ほどよりもCorePadの方が滑っているのが分かります。また、標準マウスソールは、Corepadに比べ滑り出しが遅く、滑り具合に少しばらつきがある事がありました。Corepadは、初動から素早い滑り出しをしています。

気になる点としては、Corepadの方は、毎回終わり際に僅かに右(画面上)側に向いていいます。
※検証に使用した2つのマウスは、新品の物を使用しており、分解などは行っていません。また、どちらも新品のマウスソール使用した状態です。

加工:エッジ

見て分かる部分は、エッジ加工だと思います。左は標準マウスソール、右は他社マウスソールです。標準マウスソールは、エッジがあり指で触ると引っ掛かりを感じます。
それに比べ他社製マウスソールは、エッジ加工がされているため、綺麗なカーブされた形状となっています。これによりマウスを振った際、マウスパッドへの引っ掛かりを大幅に軽減し、より滑らかな滑りをする事が出来ます。このエッジ加工は、柔らかい布製マウスパッドなどで更に効果を発揮すると思います。

構造

標準マウスソールは、大雑把に言うと表面の薄い紙の様なPTFEと、裏面の少し厚みがある黒色の粘着テープの二層構造です。

他社マウスソールの多くは、厚みがあるPTFEと、裏面には透明な両面テープの様な粘着テープが付いています。粘着テープ部分が透明で見辛いため、画像では加工して強調表示しています。

劣化・耐久性

マイナスドライバーを使用し、どちらも同じような力で傷をつけてみました。標準マウスソールは、まるで厚みのある紙のように傷が付きやすかったです。他社製マウスソールは、表面にうっすらとしたかすり傷しか付かず、かなりの力を加えてようやく目立つ程度の傷が付く程度です。

表面のコーティングや傷の付きやすさを含め、標準マウスソールの方が劣化を早く感じさせます。

実際使用しての感想:滑りや加工の効果

他社製マウスソールは、標準マウスソールに比べて、目を瞑って分かる程に「滑り」に違いがあります。標準マウスソールを一定期間使用している方は、滑りの違いが十分に分かる程の効果があります。それに加え、エッジ加工がされていない標準マウスソールは、マウスを素早く振った際の「初速(滑り出し)」と「引っ掛かり」が目立つように感じました。

検証では、滑りに若干の違いしか感じませんでしたが、実際手で力を加えてマウスを振ると、滑りの違いが分かりました。どちらも同じ素材にも関わらず、PTFE100%の他社製マウスソールは、ワンランク上の扱いやすさを実現しています。

別素材のより滑るマウスソールを、検証で現在使用していますが、目で分かる程の明確な滑りの違いがある場合、滑りすぎてコントロールに困難を強いられるよう感じられます。その様な事から、PTFE製マウスソールは交換して、より扱いやすい滑りやすさを提供してくれるように感じます。

プロの反応

最前線で活躍しているプロe-sports選手が、配信やSNSで投稿してる意見を見ていきます。多くの方は、「可能であれば買い換えをオススメする」という意見が多く目立ちます。実際に世界中のG-PROを使用している選手のほぼ100%が、標準マウスソールではなく、他社製品のPTFEマウスソールを使用しています。

現在Valorantで活躍されているZETA DIVISION所属のLaz選手が投稿されている通り、Gproのマウスソールの出来は「紙」と言っていいほど酷いと個人的にも感じます。

まとめ

今回は、標準マウスソールと他社製マウスソールの比較を行いました。加工や素材など構造を比較すると、いくつかの違いがあり、他社製マウスソールの方が優れている事が分かりました。最も大きな違いとしては、エッジ加工です。エッジ加工がされていない標準マウスソールは、マウスへの力加減によって、引っ掛かりを感じるため、一定速度の滑るを行う事が難しいです。しかし、他社製マウスソールは、エッジ加工と厚みがあるPTFE(100%)により、マウスを振った際の引っ掛かりがないに等しく、より安定した滑らかな滑りをする事が出来ます。

この記事が少しでも参考になりましたら幸いです。

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