今回は、数あるガラス製ゲーミングマウスパッドの中でも、その名を広め、確固たる地位を築いたといえる、WALLHACK(旧:SkyPad)の人気モデル SP-004 をご紹介します。
- 均一でガラス製の特徴を活かした滑らかな滑り
- 超高耐久で半永久的に使用できる
- ズレを許さないシリコン製ソール
- 遊び心ある魅力的なデザイン
目次
WALLHACKとは?
ゲームシーンにおいて、ガラス製マウスパッドは長い歴史を持っています。しかし、当時そこまで大きく発展していなかったゲームシーンでは、ガラス製マウスパッドは凄く希少で存在が薄く、多くが布とクッションを掛け合わせた布製マウスパッドが主流となり、ガラス製を含むハードタイプのマウスパッドは、次第に存在感を失っていきました。
そんな2017年頃にCounter-Strike: Global Offensive(CS:GO)の熱狂的なプレイヤーであったKenneth Skriverh (ケネス・スクリバー) 氏は、世界中の多くのプレイヤーが満足するようなガラス製マウスパッドを自宅で作成し、自宅の地下室をオフィスとして、マウスパッド制作会社を立ち上げました。2018年には、第一作品目となるSKYPAD 1.0を販売し注目を集め、ユーザーのフィードバックを元に翌年2019年には改良品であるSKYPAD 2.0を販売。その後にアジア圏を含めたグローバル展開を目指し、日本向けにクラウドファンディングを実施。日本市場では、特に玄人ゲーマーたちの注目を集めました。
そんな現在ではSkyPADからWALLHACKにブランド名を変更し、キャラクターを含めた魅力的なデザインは、デスクを飾るインテリアの1つとしても注目を集め、高い耐久性で幅広い多くのユーザーから支持を集めています。
「WALLHACK SP-004」の特徴
素材 | 強化ガラス | サイズ | 480×400mm |
タイプ | スピード系 | 厚さ | 約4mm |
耐久性 | ◎ | ソール | シリコン |
・性能|スピード系
WALLHACK SP-004 は、スピード系のマウスパッドに分類されます。
表面は強化ガラスで、ツルツルとした非常に滑らかな指触りです。マウスを振った際は、初動から抵抗が少ない滑り出しで、安定して速いスピードで滑ります。マウスを止める際は、腕の力のみで止める必要があり、腕の力加減によって滑り具合を調整し、止めの強さをコントロールできます。
・硬度|厚み
WALLHACK SP-004 の厚みは約4mmです。ガラスの厚みは耐久性や硬度に影響するため、厚すぎず薄すぎない際どいバランスを見定めている印象を受けます。
強化ガラスのため、硬度は非常に高く力強くマウスを押し込んだ程度では、表面が凹むようなことは一切ありません。
・サイズ
WALLHACK SP-004 のサイズは、大き目の横 : 480 mmx 縦 : 400mm です。感度が低いローセンシのユーザーにも、十分対応できる大きさです。
ただ、ガラスであり設置するのに安定した場所が必要となり、十分なスペースが確保できないユーザーにはオススメできません。
・重量
WALLHACK SP-004 の重量は、約1.35kgです。しっかりとした重量感があり、落下時には足を怪我する恐れがあるほどです。
設置の際や片づける際は、滑って落下してしまわないよう、十分に注意する必要があります。
・ソール(裏面)
WALLHACK SP-004 のソールは、柔らかいシリコンベース仕様となっています。
先ほどお伝えした通り、ガラス製のゲーミングマウスパッドは性質上、重量が重いためズレる心配がなく、ソールとデスクがしっかりと張り付くことで、落下の危険性も考慮された、ズレを一切許さない安定感のある設計になっています。
・湿気の影響を受けない
WALLHACK SP-004 は湿気の影響を受けません。厳密には湿気を感じることはありますが、マウスの操作に支障はありません。ガラス製のゲーミングマウスパッドの最大の特徴は、布製のゲーミングマウスパッドと違い、水分を物理的に弾き飛ばし吸収されません。そのため、常に均一な滑りを実現しています。
先ほどお伝えした「湿気を感じる」というのは、表面の水分を拭き取らないか限りは残り続けるため、腕などに触れた際にはべたつきを感じます。そのような不快感を避けたい方には、アームカバーの使用をおすすめします。ガラス製マウスパッドであれば、ポリエステル製の比率が高いアームカバーであれば、湿気の影響を受けにくく安定した滑りを実現できます。
・劣化と耐久性
WALLHACK SP-004 の耐久性に関しては、軽くて柔らかいものであれば落としても表目が割れるなどの破損の心配はありません。
ただ、ガラスは小さなヒビから全体に割れが広がるため、刃物のように硬く鋭利な物の落下は避けましょう。また、本体そのものを机や高い位置から落下させると、当たり所によっては割れる危険性があります。割れた際には怪我の防止のため、使用を控えましょう。
劣化に関してですが、強化ガラスのため通常の使用であれば変わらずに半永久的に使用できます。この「半永久的な使用」は、強い直射日光や激しい温度差、想定外の高硬度マウスソールの使用など、通常使用を超えた環境では保証されません。
外見・デザイン
今回は 限定デザインである WALLHACK SP-004 Hatsune Miku を紹介します。
・梱包
WALLHACK SP-004 Hatsune Miku は、運搬中の破損を防ぐため、厚みのある頑丈な化粧箱に丁寧に梱包されています。
・同封物
- ガラス製マウスパッド SP-004 Hatsune Miku
- クリーニングクロス
- 説明書
- ステッカー (3枚)
WALLHACK SP-004 Hatsune Miku には、クリーニングクロスが同封されており、気軽にメンテナンスを行えます。
・表面
WALLHACK SP-004 Hatsune Miku の表面には、美和野らぐ氏が描いた華やかな初音ミクがプリントされています。強化ガラス越しに映えるイラストは、キャラクターの立体感や煌びやかさがより一層際立ち、水色の瞳やネイルのきらめきも美しく表現されています。
・裏面
WALLHACK SP-004 Hatsune Miku の裏面には、滑り止め効果のあるシリコン製のソールが採用されており、可愛らしいピンク色が初音ミクの世界観を演出しています。
また、WALLHACKのブランドロゴとテキストが裏面に印字されており、細部へのこだわりが感じられます。
使用感
布製との操作性の違い
ガラス製マウスパッド WALLHACK SP-004 Hatsune Miku を使用するにあたり、布製マウスパッドとの操作感の違いが気になる方も多いのではないでしょうか。実際多くのユーザーが布製マウスパッドを使用しており、ガラス製マウスパッドは価格面でもハードルが高く、購入に慎重になるユーザーも多いでしょう。
私が愛用している人気の布製マウスパッド Artisan 零 Soft と比較すると、その操作性はまったくの別物です。
滑りの違いに注目すると、 WALLHACK SP-004 Hatsune Miku は初動からスムーズかつ素早く滑り出します。一方、 Artisan 零 Soft は布特有の抵抗感があり、滑り出しは緩やかです。
また、クッション性にも大きな違いがあります。Artisan 零 Soft は柔らかいクッション素材で、マウスを押し付けることで滑りをコントロールできます。一方、WALLHACK SP-004 Hatsune Miku はクッション性のない強化ガラス製で、滑りの制御はすべて腕の力で行う必要があります。このため、マウスの操作方法が根本的に異なります。
どちらが最適か、扱いやすいかはユーザーによって大きく異なるため、優劣はつけられません。ただし、ガラス製マウスパッドには、高い操作スキルを要求される繊細さがあります。
OverWatch 2
WALLHACK SP-004 Hatsune Miku は OverWatch 2 のように視点操作が多いゲームでは、非常に快適に使用できます。
腕に力を入れすぎずに自然なトラッキングができるため、軽やかな操作感が得られました。また、敵との距離が近い近距離戦や、激しい視点移動が求められるシーンでは、滑りのパフォーマンスを最大限発揮してくれます。
VALORANT
WALLHACK SP-004 Hatsune Miku はVALORANTのように繊細なマウス操作が求められるゲームでは、慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。これはユーザーの慣れや癖の問題であり、普段からガラス製マウスパッドを使用しているユーザーには、マウスの程よい滑りやすさで癖が少ないため快適に使用できます。
ガラス製マウスパッドに不慣れなユーザーは、最初はフリックの止めやリコイル制御で苦戦するかもしれませんが、使い続けるうちに WALLHACK SP-004 独特の滑りに魅了されていきます。
APEX Legends
WALLHACK SP-004 Hatsune Miku はAPEX Legendsのように近距離から遠距離まで幅広い戦闘があるバトルロイヤルゲームでも、引っかかりのないスムーズな滑りが、あらゆる状況下で高いパフォーマンスを発揮します。
激しい視点移動が想定される近距離戦では、わずかな力でも思い通りにマウスを動かせるため、理想的な視点操作が可能です。また、中距離から遠距離の戦いでは腕の力加減を調整して、スムーズなトラッキングが可能となります。
作業や生活の普段利用
WALLHACK SP-004 Hatsune Miku は、仕事や日常の作業用途でも快適に使用できます。マウス操作による疲労感も少なく、長時間の使用でも腕への負担はほとんど感じません。
特に注目すべきは、ガラス製マウスパッドならではの高いメンテナンス性です。布製マウスパッドは皮脂や汚れが付きやすく、見た目の清潔感が損なわれやすいです。一方、WALLHACK SP-004 Hatsune Miku は汚れが目立ちにくく、気になる場合でも軽く拭くだけで簡単にメンテナンスが可能です。
こうしたメンテナンス性の高さから、ゲームと作業を兼用したいユーザーにもおすすめできるマウスパッドです。
どんなプロ選手が使用している?
WALLHACK SP-004 は、世界中のプロ選手から支持されているガラス製ゲーミングマウスパッドです。半永久的に使える耐久性と、環境の変化に左右されにくい安定性が大きな評価を集めています。
特にオフライン大会では、季節や天候、会場環境による操作感の変化を懸念する選手も多く、WALLHACK SP-004 のような安定性の高い製品が選ばれる傾向にあります。
VALORANTでは、DetonatioN FocusMe所属の Meiy選手が、過去数年間にわたり世界大会で WALLHACK SP-004 をはじめとするガラス製ゲーミングマウスパッドを使用して活躍しています。
APEX Legendsでは、Meteor所属の Lible_Ace選手が、ALGS Year 4 Championship でWALLHACK SP-004 を使用し、印象的なプレイを披露し活躍されました。
今回紹介した2名のプロ選手以外にも、世界各地のeスポーツシーンで多くの選手が使用しており、その使用実績こそが、WALLHACK 製品の信頼性を物語っています。
WALLHACK SP-004 Hatsune Miku と DAISO ランチョマット |徹底比較
今回は、WALLHACK SP-004 Hatsune Miku と、一部のユーザーの間で話題となった DAISOのランチョマット を比較していきます。
WALLHACK SP-004 Hatsune Miku | DAISO ランチョマット | |
素材 | ガラス | プラスチック |
耐久性 | ◎ | 〇 |
サイズ | 横 : 480 mm x 縦 : 400mm | 横 : 480 mm x 縦 : 340mm |
性能
この2つを比較した際、WALLHACK SP-004 Hatsune Miku の表面は非常に滑らかで、引っ掛かりを感じさせません。一方で DAISO ランチョマット は、表面にややザラつきがあり、滑り出しでわずかに抵抗を感じます。
滑りやすさに関しては僅差ではあるものの、WALLHACK SP-004 Hatsune Miku の方がスムーズで快適な操作感を得られます。
耐久性についても大きな差があります。DAISO ランチョマット はプラスチック素材のため、使用を重ねるうちに摩耗し、表面の滑りが変化していく恐れがあります。
対して WALLHACK SP-004 Hatsune Miku は強化ガラス製で、長期間にわたって使用しても滑りが変化しにくく、非常に高い耐久性を誇ります。
選び方
この2つは、どちらも布製とは異なる「ハードタイプ」のマウスパッドという共通点がありますが、表面の素材・滑り・硬さには明確な違いがあります。
DAISO ランチョマット は、ガラス製マウスパッドに興味はあるけれど「いきなり高額な製品を買うのは不安」と感じるユーザーにとって、ハードタイプの入門用として最適な選択肢です。
一方で、WALLHACK SP-004 Hatsune Miku は、滑り・耐久性・安定性すべてのバランスに優れた完成度の高い製品です。さらに、美和野らぐ氏が描く初音ミクのビジュアルがデスクを彩り、機能とデザイン性を両立させたい方にぴったりです。
良い点と改善点
良い点
- ガラスならではの特徴を活かした滑らかな操作感
- 厚すぎず扱いやすい絶妙な厚み
- ズレを防ぐシリコンベースのソール
- 半永久的に使える高耐久性
- デスクが華やぐ初音ミクの限定デザイン
WALLHACK SP-004 Hatsune Miku は、ガラス製マウスパッドの魅力を最大限に活かした、極めて完成度の高い製品です。
開発陣自身が「自分たちが本当に使いたい」と思える製品に仕上げており、滑りの均一性や止めやすさ、厚みやサイズ感まで、非常に細部まで考慮されています。
また、シリコンベースの裏面は吸着力が高く、プレイ中にズレる心配が一切ありません。さらに、美和野らぐ氏による初音ミクのデザインは、機能面だけでなく視覚面でも満足感を与えてくれます。
ガラス製マウスパッドとして人気が高い理由が頷ける程、強い拘りを感じられる高品質に仕上げられた、多くのユーザーが購入して満足できる製品です。
改善点
- 追及する改善点はなし
WALLHACK SP-004 Hatsune Miku に関して、実用面で大きな改善点は見当たりません。
製品の完成度は非常に高く、「ガラス製マウスパッドの到達点」といっても過言ではない出来栄えです。
強いて言えば、サイズのバリエーションが1種類のみであるため、より小さいデスクや持ち運びを考えるユーザーにとっては選択肢が限られる点はありますが、標準サイズとしては非常に扱いやすい大きさです。
また、価格が約19,500円からと高めに感じるユーザーもいるかもしれませんが、実際に使用すると品質や耐久性などすべてに納得できる仕上がりで、価格以上の満足感が得られ、コストパフォーマンスの高さを感じられます。
まとめ
WALLHACK SP-004 は初動から非常に軽い滑り出しで、引っ掛かかりのない滑らかな表面は、瞬時にトップスピードへと到達します。滑りや操作感は、ガラス製マウスパッドならではの特性で、布製マウスパッドとは大きく異なり、初めて使用するユーザーは使い慣れるまで時間がかかります。特にマウスを止める際は、腕の力をコントロールする必要があり、使いこなすには多少の慣れが求められます。しかし、その操作性に慣れれば、環境の影響を受けにくく、様々なゲームで常に高いパフォーマンスを発揮してくれます。また、WALLHACK SP-004 は今回の初音ミクモデルのように、様々な限定デザインを販売しており、コレクションとしての楽しめる魅力もあります。
ガラス製ならではの強みを最大限に活かし、布製とはまったく違うアプローチでゲーミングマウスパッドの最高峰を目指した、高耐久ガラス製マウスパッド WALLHACK SP-004 、気になる方は是非一度使用してみてください。
この記事が少しでも参考になりましたら幸いです。
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