今回はゲーミングヘッドセット「FIFINE AmpliGame H9」をご紹介します。
- 低音域を抑え、FPSゲームに特化した音の表現
- 7.1サラウンド対応で立体的な音
- 柔らかいイヤーパッドで長時間の使用も快適
- オーディオコントローラー搭載で簡単な操作
- 5,000円台で優れたコストパフォーマンス
目次
「FIFINE」とは?
中国に拠点を構え、10数年にわたりマイクやヘッドホンなどの様々なオーディオデバイスを専門的に開発・製造・提供しているFIFINE。どの製品もユーザーが手に取りやすい、お手頃な価格設定で、FIFINEならではの魅力的なデバイスが注目を集めています。その結果、現在は日本国内だけではなく、世界各国のユーザーから支持を集めているオーディオブランドです。
「FIFINE」の特徴
ドライバー | 50mm ダイナミック型 | 7.1サラウンド | 対応 |
重さ(ドングルなし) | 260g | 接続方式 | 有線(3.5mm) / USB Type-A |
マイク | あり(着脱式) | コード長 | 約1.9m (100+190mm) |
同封物
- FIFINE AmpliGame H9
- オーディオコントローラー
- マイク
- 日本語取扱い説明書
外見 | ワンポイントでシンプル
「FIFINE AmpliGame H9」のホワイトは、ニコちゃんマークのワンポイントが特徴な、シンプルなデザインとなっています。ブランド名やロゴは内側に記載されており、シンプルな外見を優先しているのは非常にポイントが高いです。
「FIFINE AmpliGame H9」は、ブラック、ホワイト、ピンクの三色のカラーが用意されています。ホワイトカラーのモデルでは、イヤーパッド、フレーム、ケーブルの一部がグレーやシルバーに近い色となっています。
表面はザラザラとしたマッド感があり、光沢が少ないため高級感を感じます。
ドライバー | 50mm
「FIFINE AmpliGame H9」は50mmのダイナミック型ドライバーユニットを搭載しています。
ドライバーには様々な大きさがあり、口径が大きいほどより多くの空気を動かし、より深い低音を響かせることができます。
搭載されているダイナミックドライバーは、低音を抑えることで中音と高音が強調されています。そのため、ゲームなどでは、キャラクターの足音や銃声音、エフェクト音の細部までより聞こえやすい音を出してくれます。
7.1サラウンド | 溢れる臨場感
「FIFINE AmpliGame H9 」は7.1サラウンドに対応しています。
7.1サラウンドとは、周囲に8つのスピーカーを配置するオーディオシステムで、音で角度や距離を表現してくれます。
これにより、ゲームでは足音や銃声音からより立体的な感覚を感じ取れ、音から得れる情報が増え、対戦では大きなアドバンテージを取ることができます。
イヤーパッド | 柔らかいクッション
「FIFINE AmpliGame H9 」のイヤーパッドは、柔らかいクッションが特徴です。
表面は硬さを感じながらも、内部のクッションは柔らかい、硬さと柔らかさが程よいバランスで、耳全体を包み込んでくれます。耳と密着させ全体を圧迫するのではなく、包み込むことで、長時間での使用でも耳の痛みや疲れを感じにくく、快適に使用することができます。
また、周りのノイズを軽減してくれ、FPSゲームではよりクリアな音を聞き取ることができます。
マイク | 脱着式で扱いやすい
「FIFINE AmpliGame H9 」は、柔軟な着脱式マイクを採用しています。
着脱式マイクは、必要に応じて物理的に取り外しが可能であるため、ユーザーが意図しないマイク入力などの事故を防ぐことができます。
マイクは柔軟な角度調整が可能で、ユーザーの口元に合わせることで、声をダイレクトに伝えることをできます。また、マイク感度は-42dBに設定されており、激しい操作でも操作音を抑えながらもクリアな音声を伝えてくれます。
オーディオコントローラー | シンプルで直感的な操作
「FIFINE AmpliGame H9 」には、オーディオコントローラーが搭載されています。
オーディオコントローラーを初めて見たユーザーでも直ぐに使いこなせる程、シンプルで直感的な操作が可能です。
正面の左側で音量を調整し、右側でマイクの音量を調整できます。中央には7.1サラウンドの切り替えスイッチがあり、側面の左側にはマイクのオン/オフスイッチが配置されています。
オーディオコントローラーがあることで、ゲームプレイ中のちょっとした瞬間でも、簡単にオーディオ調整ができるため、ゲーマーには非常に嬉しく感じます。
サイズ | 幅広い調整可能
「FIFINE AmpliGame H9 」は、ユーザーの頭部のサイズに合った幅広い調整が可能です。フレームは柔軟で、10段階に調整可能であるため、快適なフィット感を提供します。
充実した保証対応
「FIFINE AmpliGame H9 」には、12ヶ月のメーカー保証があります。
お手頃価格で中国メーカーのため、耐久性や品質に不安を感じ、購入を迷っているユーザーも少なくないと思います。しかし、FIFINEではオーディオデバイスブランドとして、それぞれのオーディオデバイスに合った保証が用意されています。
「FIFINE AmpliGame H9」は、初期不良や万が一の故障など、メーカーが定めた保証対象内の内容であれば、修理や交換の適切な保証対応を受けることができます。そのため、新規ユーザーでも安心して購入し使用することができます。
実際に使用して
FPSゲーム
「FIFINE AmpliGame H9」での、FPSゲームでの使用は非常にオススメできます。
FPSゲームでは敵のちょっとした足音や銃声音などが試合の状況を左右する程、音の情報は重要です。
実際に様々なゲームタイトル(CS2, VALORANT, Fortnite(TPS)など)で使用してみた結果、まるでその場にいるかのような立体的な音響体験が得られました。足音や銃声などの細かい音が鋭く強調され、違和感を感じるほど多くの情報を伝えてくれます。
発砲音は低音が最小限に押さえられるため、現実の迫力ある重い音ではなく、軽さがありながら鋭さもある情報を伝える音になっています。
eSportsのFPSゲームタイトルに特化させた、勝つためのアドバンテージを取るためのゲーミングヘッドセットと言えます。
ユーザー同士の対戦ではない、世界観が重視されるようなゲームタイトルには世界観に没入しにくいように感じます。
Nintendo SwitchやPlayStation4では特に活躍
先ほど述べた通り、「FIFINE AmpliGame H9」はFPSゲームに特化した音質を提供しています。
そのため、イコライザーで音調整ができないNintendo SwitchやPlayStation4ユーザー、または調整方法が分からないPCユーザーには特にお勧めです。
ケーブルを繋げるだけで、FPSに最適化された音を楽しむことができます。
音楽
「FIFINE AmpliGame H9」での音楽の視聴はオススメしません。
音楽を聴く際には、中音と高音が前面に出るため、女性ボーカルが特にクリアに聞こえます。しかし、低音域が大幅に軽減され、音楽の打ち立てるような迫力が抜けています。その結果、心地よく響き渡る低音がなく、1つ1つの楽器の音が入り混じってしまいます。
イコライザーで低音域を強調した場合も、深みや物足りなさを感じたため、1つの音楽としての没入感は弱く感じます。
装着感
「FIFINE AmpliGame H9」の装着感は、疲れにくく圧迫感を感じさせません。
イヤーパッドは耳全体を包み込むデザインで、6時間の連続使用でも耳が痛くなることはありませんでした。また、本体重量と全体的なバランスが良く、首が疲れにくくなることはなく、頭部が痛くなることはありませんでした。
マイクの音質
「FIFINE AmpliGame H9」のマイクの音質は、価格相応でありながらも、感度を抑えることで無駄なノイズを軽減してくれています。
結果として、キーボードやコントローラーの操作音を抑制し、声がはっきりと聞き取りやすくなっています。
もしPCユーザーでマイクに環境音や周辺のノイズが入り入り込んでしまい、気になるようであれば「NVIDIA RTX Voice」の導入をオススメします。
「FIFINE AmpliGame H9」と「HyperX Cloud II」| 徹底比較
「FIFINE AmpliGame H9」を見た際、性能的に「HyperX Cloud II」を連想しました。「HyperX Cloud II」はプロeスポーツ選手が使用するほど高い支持を受けており、私自身も一時期使用していたため、「FIFINE AmpliGame H9」と「HyperX Cloud II」のより詳細な違いをお伝えします。
全体的な性能
FIFINE AmpliGame H9 | HyperX Cloud II | |
ドライバー | 50mm ダイナミック型 | 53mm ダイナミック型 |
7.1サラウンド | 対応 | 対応 |
価格 | ¥5,880 | ¥7,980 |
全体的な性能やオーディオコントローラーが非常に似ており、目立った差はないです。
「FIFINE AmpliGame H9」は50mmドライバーを搭載しており、「HyperX Cloud II」は53mmとやや大きいですが、その違いが性能に大きな影響を与えるとは言い難いです。
「HyperX Cloud II」はフレームの柔らかさが特徴で、軽く捩じることができます。ただゲーミングヘッドセットとして、捩じる程の柔らかさが必要とは言い難いため、特に大きな差に感じません。
選ぶならどっち?
先ほどお伝えした通り、全体的な性能の差はありません。
もし選ぶとしたら、私個人としては「HyperX Cloud II」のイヤーパッドは肌触りが良く、高品質に感じられます。
それぞれの音質は同等であり、ユーザーによって好みで分かれ、優越は非常に付けにくいです。
「FIFINE AmpliGame H9」は5,880円、「HyperX Cloud II」は7,980円と価格差が約2,000円です。性能や品質から見ると「FIFINE AmpliGame H9」の高いコストパフォーマンスが目立ちます。
高いコストパフォーマンスを求めるのであれば、間違いなく「FIFINE AmpliGame H9」です。
ゲーミングデバイスメーカーのブランド力で選ぶとなると、「HyperX Cloud II」になりますが、 同等の製品で約2,000円の差は大きく感じます。
「FIFINE AmpliGame H9」の良い点と改善点
良い点
- FPSゲームに特化した音
- 7.1サラウンド対応で立体的
- 長時間でも疲れにくいイヤーパッド
- オーディオコントローラーの優れた操作性
- コストパフォーマンスが非常に高い
「FIFINE AmpliGame H9」はFPSゲーム専用と言える程、低音域を抑え中音から高音域が聞こえやすい、情報を得るための音の表現をしてくれます。ただそれ故に、ユーザーによっては音の聞こえやすさに違和感を感じ、慣れるまで3日程度掛かるかもしれません。オーディオコントローラーやマイクの細部まで、価格以上に拘った製品になっています。
音の表現やマイクなどを考慮すると、ゲーミングヘッドセットとしてよく考えられており、コストパフォーマンスに優れています。
改善点
- フレームやケーブルなどの一部カラー
「FIFINE AmpliGame H9」のホワイトモデルでは、ホワイトというよりグレーまたはシルバーが多用されているため、一部カラーが安っぽく感じられるかもしれません。
ブラックは癖がないシンプルで、5,000円台のゲーミングヘッドセットには見えません。
まとめ
「FIFINE AmpliGame H9」は、低音域を抑えることで、中音から高音域を強調させ、FPSゲームで足音や銃声を聞き取りやすくする、勝ちに導く音を表現してくれるゲーミングヘッドセットです。7.1サラウンドに対応することで、立体的に聞き取れ、音からより多くの情報を得ることができます。また、イヤーパッドが優しく耳全体を包み込んでくれ、長時間の装着でもストレスを感じにくくしてくれます。オーディオコントローラーは、直感的な操作が可能で、マイクの切り替えなども簡単に行え非常に扱いやすいです。
FPSに特化したアドバンテージを得るための音の表現で勝ちに導てくれる「FIFINE AmpliGame H9」、気になる方は是非一度使用してみてください。
この記事が少しでも参考になりましたら幸いです。
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