156人間の情報収集の約80%は視覚に依存していることが知られており、ゲームのプレイにおいてゲーミングモニターの重要性は計り知れません。今回は165HzのFAST IPSで鮮明な色を映し出し、縦置きにも対応可能な万能スタンドを付属した「Pixio PX248 PRO」を紹介します。
- 165Hz対応、応答速度1ms(GTG)で基礎的な性能
- Fast IPSパネルで、134.2% sRGBの鮮明な色彩を表現
- ゲームやグラフィックデザイン、縦画面まで柔軟に対応
- 2.6万円台で充実した機能を搭載
- 幅広く調整可能なスタンド
- PCはもちろん、PlayStation 5やNintendo Switchにもオススメ
目次
「Pixio」とは?
2016年にアメリカでゲーマーらによって設立された、モニターブランド Pixio。どのゲーミングモニターも抜かりない高品質で、ユーザーが求める映像や機能をしっかりと抑えながらも、誰もが手に取りやすいお手軽な価格で販売しています。破格の人気製品がわずか1分で完売するなど、その企業努力が認められ、世界中のユーザーから「コスパ最強メーカー」として愛されています。現在では、プロシーンで活躍する多くの選手がPixio製品を採用しており、確かな品質と手頃な価格で世界中のユーザーから高い評価を得ています。
「Pixio PX248 PRO」の特徴
画面サイズ | 23.8 inch | 解像度 | 1920×1080p |
リフレッシュレート | 165Hz | 応答速度 | 1ms(GTG) |
パネル | Fast IPS | 色域 | 134.2% sRGB |
映像出力端子 | HDMI(2.0)×2、DP(1.2) | VESA | 100×100mm |
リフレッシュレート|165Hz
「Pixio PX248 PRO」は、165Hzのリフレッシュレートに対応しています。
リフレッシュレートが高いほど、滑らかな映像を出力でき、残像が大幅に減少します。
イメージではパラパラ漫画の様で、コマ数が少なければ1枚1枚のシーンが飛んで、カクカクとした映像になりますが、コマ数が多ければ滑らかで、細かな動きまで綺麗に見ることができます。
これはゲームでも同じで、リフレッシュレートが高ければ視認性が向上し、より早く敵などの対象物を視認できます。敵の小さな動きをいち早く視認することで、大きなアドバンテージを取ることができます。
144Hzが基準だった時代を経て、現在は200Hz以上が主流となりつつありますが、165Hzはその中間として、多くのユーザーにとってバランスの取れた選択肢となっています。PlayStation 5では120Hz、Nintendo Switchでは最大60Hzに対応しており、ゲーム機の性能を最大限引き出せる設計となっています。
Fast IPS|どこからでも鮮明な映像を
「Pixio PX248 PRO」ではFast IPSパネルを採用しており、より鮮明で色彩豊かな表現を提供し、ディスプレイに映る作品からは、クリエイターの細部へのこだわりまで正確に表現します。
例えば、映し出すのが難しいとされている黒は、温かみのある黒から深みのある黒まで幅広く表現してくれます。また、視野角が広くどの角度からでも色の変わりがないため、ディスプレイの角度を変えても正しい色を見れます。
134.2%のsRGBカバー率により、色彩を重視するプロのグラフィックデザイナーも、理想通りの色を忠実に再現でき、仕事を支える上で十分な満足度を得られるゲーミングモニターです。
応答速度が1ms(GTG)|より素早いレスポンス
「Pixio PX248 PRO」では、非常に素早い1ms(GTG)の応答速度により、残像を抑えたスムーズな映像を届けます。
応答速度は、モニターに映像が表示されるまでの速度を示しています。応答速度が早ければ早いほど残像が軽減され、より滑らかな映像が映ります。0.1秒を競うFPSや格闘ゲームでは反応速度が勝敗を大きく左右します。そのため、ゲーミングモニターを選ぶのであれば、応答速度が1ms以下が最適とされています。
「Pixio PX248 PRO」は、Fast IPSパネルを採用することで、IPSパネルの弱点でもあった応答速度を1ms(GTG)まで改善し、ゲームで高いパフォーマンスを発揮してくれます。
FreeSync Premium|ズレない、正確な映像
「Pixio PX248 PRO」ではAMDのグラフィックボード、RadeonシリーズのFreeSync Premiumと、GeForceシリーズのG-Syncに対応しています。
これにより、リフレッシュレートの範囲をフレームレートが下回る際に発生するテアリングやスタッタリング(映像のズレ)を最小限に抑え、スムーズで快適な映像を実現します。
映像遅延やズレを防ぎ、ゲームやグラフィックデザインで対象物の輪郭を正確に描写します。
Black Equalizer|暗い部分を見えやすく
「Pixio PX248 PRO」は、暗所の視認性を向上する、Black Equalizerを搭載しています。
Black Equalizerは明暗差を調整し、暗所の視認性を大幅に向上させます。暗所を明るく調整することで、全体的に黒の表示幅が上がり白がかった映像となりますが、視認性が向上し、素早い反応が可能になります。
ゲームのプレイ中に視認できない状況は、情報不足に直結し、致命的な不利な状況を招くことがあります。一部のゲームでは、よりゲームの世界観に没入できるように暗所があり、中には背景と敵が同一化して区別が付かず、プレイに支障をきたすこともあります。
これは、ゲームのパフォーマンスを最大限に引き出すゲーミングモニターならではの重要な機能です。
フリッカーフリーとブルーライトカット機能|目の負担を軽減
「Pixio PX248 PRO」は、光の強弱によるチラつきを抑え、眼への負担を軽減するフリッカーフリー技術を搭載しています。
液晶ディスプレイは通常、1秒間に約200回光の強弱を繰り返し、光のチラつきを発生させます。1秒間に200回程度の強弱は、人間が認識しにくい光のチラつきですが、眼では無意識にその変化を感じ取っており、光の切り替えと調整で眼に負担をかけています。
そんな目への負担をフリッカーフリーで軽減することができます。
また、ブルーライトカット機能も搭載された非光沢ディスプレイと相まって、大切な眼の健康状態にも考慮されたゲーミングモニターになっています。
スタンド | 幅広い高さ調整と回転対応
「Pixio PX248 PRO」には、幅広い調整が可能な多機能スタンドが採用されています。
高さ調整はデスクから約7~18.20cm、チルト機能は-5°~20°、ピボット機能(画面の縦向き回転)は±90°、スイーベル機能(左右の回転)は±30°と幅広い調整が可能です。これらのスタンド調整機能は、最上位モデル『PX277 OLEDMAX』と近しい性能を持ちます。
スタンドベースは金属製、スタンドアームはプラスチック製で、モニターを支えるに十分な重みがあります。
標準のスタンドでも十分ですが、位置調整を頻繁に行う場合や、モニター下のスペースを確保したい場合には、モニターアーム「Pixio PS2S」の使用を検討してください。
2年間保証|充実した保証
Pixioのモニターは高品質で信頼性がありますが、初めて購入するユーザーは価格の安さから品質や故障に不安を感じることがあるかもしれません。
「Pixio PX248 PRO」には、2年間の充実した保証が付いています。Pixio公式ストアで購入すると、1年間延長されて合計3年間の保証が適用されます。
この保証の特に優れた点は、保証規定に基づいたドット抜けにも対応しており、購入前に品質への不安を感じる必要はありません。
手に取りやすい価格|優れたコストパフォーマンス
165Hz対応で鮮明な映像を提供するFast IPSパネル、1ms(GTG)の応答速度でゲームやグラフィックデザインなど様々な用途に適し、多機能スタンドなどの高性能を備えながら、26,980円というコストパフォーマンスを実現しています。
用途に合わせて複数のモニターを揃えるより、この1台のゲーミングモニターで幅広い用途に対応できます。
Pixioの製品はどれもコストパフォーマンスに優れており、購入者に高い満足感を提供します。
「Pixio PX248 PRO」の外見・デザイン
梱包
Pixioのイメージカラーである鮮やかな赤を基調とした化粧箱です。
同封物
- ディスプレイ
- スタンドネック
- スタンドベース
- ネジ
- DisplayPortケーブル
- 電源アダプター
- 簡易的な取扱説明書
外見とデザイン
正面
「Pixio PX248 PRO」は、黒を基調としたシンプルなデザインで、極めて薄い枠を持つベゼルレスモニターです。左右の枠から表示領域までの幅は約7mmと非常に薄く、複数モニターを並べて使用する際にも違和感のない設計です。Pixioロゴ周辺を含む全体の枠には、手触りの良いザラザラとした質感が施されています。
右側面には、モニターのステータスを示す5mmの長方形ライトが搭載されています。
背面
「Pixio PX248 PRO」の背面は、シンプルで洗練されたデザインは、一般的なゲーミングデバイス特有の派手さを抑えています。
スタンド
「Pixio PX248 PRO」のスタンドはネジ式となっています。組み立ては足場のネジを締め、スタンドをモニターの背面にはめ込みます。
冒頭でお伝えした通り、角度や高さの調整が可能な、多機能スタンドが付属しています。
スタンドは幅広い調整幅を備えており、十分な機能性を提供しますが、「Pixio PS2S」などのモニターアームを併用することで、さらに自由な位置調整が可能となり、広々としたデスクスペースを確保できます。
入力端子
「Pixio PX248 PRO」には、裏面にDisplay Port(1.2)、HDMI(2.0)が2つ、そしてオーディオ出力端子が1つ搭載されています。
スピーカー
「Pixio PX248 PRO」の背面両側には、スピーカーが内蔵されています。
スピーカーの音が正面ではなく、背面から下向きで出るため、音質は基本的には十分ですが迫力に欠けます。ゲームでは世界観を十分に引き立てるにはやや物足りないものの、軽い動画視聴には十分な性能を備えています。音質にこだわりたい場合は、背面のオーディオ出力端子を活用し、外部スピーカーを接続することでより良い音質を楽しむことができます。
「Pixio PX248 PRO」のOSDメニュー操作
メニュー操作
「Pixio PX248 PRO」のOSDメニューは、背面のジョグボタンで直感的な操作が可能です。
ボタンを1度押すと、詳細な設定が可能なOSDメニューが表示されます。モニターの詳細設定が表示され、用途に合わせた設定が可能です。一般的なモニターと同様の操作性を備え、誰でも簡単に設定を調整できます。
プリセットにはシーン別でそれぞれの設定がされており、プロファイルを簡単に切り換えることができます。
入力の切り替え
「Pixio PX248 PRO」は、ボタンを上にスライドすることで、簡単に入力を切り替えられます。
ワンタップでスムーズに入力を切り替えられるため、複数のデバイスを接続していてもストレスなく操作できます。また、OSDメニューの「入力」からも切り替えが可能です。
クロスヘア設定
「Pixio PX248 PRO」には、内蔵のクロスヘア機能が搭載されています。
OSDメニューの『ゲーミング設定』内にある『ゲームアシスト』からクロスヘアを選択でき、レッドとグリーンの6種類が用意されています。
「Pixio PX248 PRO」の使用感
作業|Fast IPSの繊細な色
「Pixio PX248 PRO」は、Fast IPSで134.2%のsRGBカバー率を有し、グラフィックデザインではユーザーのイメージ通りの色を映し出します。微細な色の違いはもちろん、細部の滑らかなグラデーションまでも忠実に再現します。
資料作成などの微細な色彩を重視しないシーンでは、発色を温かい色に変更することで、目の疲労を軽減し、作業への集中力を高めることができます。
特にスタンドの調整幅が広いことにより、横画面から縦画面の切り替えが容易に行え、首の疲れを感じた際にも、指一本で簡単に調整可能です。これらの柔軟性が「Pixio PX248 PRO」の大きな魅力の一つです。
ゲーム|没入感
ゲームプレイにおいて、視認性はゲーミングモニターに求められる最も重要な役割です。「Pixio PX248 PRO」のBlack Equalizer機能を活用することで、敵や背景の区別が格段にしやすくなり、視線の追従性が向上しました。特にライティングが均一化されていないバトルロイヤルゲームなどで、ゲーミングモニターとしての機能を十分に感じ取れることができました。
また、グラフィックにこだわったゲームでは、Fast IPSパネルが鮮やかな色彩を再現し、ゲームの世界観をより鮮明に体感できます。
映像・鑑賞 | 綺麗な色彩表現
「Pixio PX248 PRO」は、映画やアニメでは、繊細な色彩表現と鮮明な映像を楽しむことができます。
スマートフォンやタブレットでも映像は楽しめますが、大きなスクリーンであればあるほど、映像の迫力や細部の表現力が際立ち、没入感がさらに高まります。
広い視野角と美しい映像は、Fast IPSパネルならではの特徴です。
60Hz、144Hz、165Hzの違いは感じる?
結論として、多くのユーザーが60Hzと165Hzの違いをはっきりと体感できます。
多くのユーザーは、マウスのカーソルを動かすだけでも、その滑らかさの違いを体感できるほどです。ゲーム中の激しい視点移動では、165Hzの滑らかな映像が驚くほど快適に感じられます。より細かい描写で残像が減少し、滑らかな映像でターゲットを抑えやすいです。
144Hzと165Hzを比較すると、実際にディスプレイを見比べても違いを視覚的に感じ取るのは難しいかもしれません。しかし、体感で感じられなくてもゲーム内のスコアーなどの数値として、向上の変化を感じられるかもしれません。基本的には、リフレッシュレートが高いほど利点が多いといえます。
「Pixio PX248 PRO」と「Pixio PX248 Wave」|徹底比較
今回は「Pixio PX248 PRO」と、人気が高く徐々にゲーミングモニターのニュースタンダードとなりつつある「Pixio PX248 Wave」と比較します。
Pixio PX248 PRO | Pixio PX248 Wave | |
リフレッシュレート | 165Hz | 200Hz |
画面サイズ | 23.8inch | 23.8inch |
パネル | Fast IPS | Fast IPS |
応答速度 | 1ms(GTG) | 1ms(GTG) |
価格 | ¥26,980 | ¥26,980 |
どちらもPixioの製品であり、この比較からコストパフォーマンスの高さが分かります。
パネルとスタンド|違い
「Pixio PX248 PRO」と「Pixio PX248 Wave」に搭載されているパネルはどちらもFast IPSですが、リフレッシュレートに違いがあります。
「Pixio PX248 PRO」は165Hz、「Pixio PX248 Wave」は200Hzであり、両ゲーミングモニターには35Hz程差があります。この差を大きく感じるかどうかはユーザー次第ですが、体感で驚くほどの違いを感じるシーンは少ないでしょう。一定期間使用後にもう一方へ切り替えると、ゲームプレイの一部シーンで滑らかさの違いを実感する場合があります。
両ゲーミングモニターの比較で特に目立つ点はスタンドです。「Pixio PX248 PRO」は回転から高さ調整まで幅広く対応したスタンドで、「Pixio PX248 Wave」のスタンドは角度調整のみに対応しています。
選ぶならどっち?
「Pixio PX248 PRO」は、スタンドの調整機能を活用したいユーザーに最適です。モニタースタンドの出来は非常に素晴らしく、調整を簡単に行えます。
一方「Pixio PX248 Wave」は、より高いリフレッシュレートを求めるユーザーに適しており、モニターアームとの組み合わせで、本来の性能に加えた満足感を得られます。また、「Pixio PX248 Wave」はカラーバリエーションが非常に豊富なため、イメージカラーに合わせたお部屋作りを目指しているユーザーには最適です。
スタンドの調整幅を重視する場合は「Pixio PX248 PRO」、より滑らかな映像体験を求めるなら「Pixio PX248 Wave」を選ぶのが最適です。
良い点と改善点
良い点
- 165Hz対応で滑らかな映像体験
- Fast IPSパネルで繊細な色彩を表現、グラフィックデザインにも最適
- 高さや角度を自由に調整可能なモニタースタンド
- 多様な用途やシチュエーションに対応
- 安心のアフターサービス
「Pixio PX248 PRO」はFast IPSの綺麗な表現に、幅広いゲーム機器からPCまで対応した165Hzのリフレッシュレートと速い応答速度、そして自由な高さと角度調整が可能な万能なモニタースタンドで、柔軟な対応が最大の特徴です。
ゲーム向けに視認性を向上させる機能がしっかり備わっている点も魅力です。
ゲームやグラフィックデザインに最適なモニターを探しているユーザー、またはPlayStation 5やNintendo Switchなどの複数のデバイスを接続し、用途に応じた高さや角度の調整を頻繁に行うユーザーに特にオススメです。
改善点
- なし
「Pixio PX248 PRO」は改善点がないと言えるほど、非常に完成されたモニターです。
一部のユーザーは、他社製品の165Hz対応モニターと比較して価格が高いと感じるかもしれません。しかし、IPSパネルに加え、調整幅の広いスタンドや充実したアフターサポートを備えたゲーミングモニターとして、「Pixio PX248 PRO」は優れたコストパフォーマンスを実現しています。これらの特長を踏まえれば、価格に見合う性能を十分に感じられる製品です。
まとめ
「Pixio PX248 PRO」は、165Hz対応のFast IPSパネルにより、滑らかで鮮やかな映像を実現したゲーミングモニターです。さらに、134.2%のsRGBカバー率を誇り、グラフィックデザイナーがプロの仕事で利用できる正確な色彩表現を提供します。また、1msの低遅延性能により、FPSゲームやアクションゲームなど幅広いジャンルで快適なプレイが可能です。調整幅が広く、縦置きにも対応した万能なモニタースタンドを搭載しており、用途やシチュエーションに応じた柔軟な設定が可能です。このような充実した機能を備えながらも、価格は2万円台とコストパフォーマンスに優れています。
165Hz対応で縦置きを行える万能スタンドを搭載したゲーミングモニター「Pixio PX248 PRO」、気になる方はぜひ一度使用してみてください。
この記事が少しでも参考になりましたら幸いです。
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