【Pulsar ES2 3mmレビュー】快適な滑りと柔らかいクッションで止める、人気プロ選手も使用するマウスパッド

ゲーミングデバイス

「Pulsar Gaming Gear」のESシリーズは、「ES1」と「ES2」の2種類のマウスパッドがあります。今回は、優しい指触りの表面が特徴的な、コントロール系マウスパッド「Pulsar ES2 3mm」を紹介します。

Pulsar ES1」については、下記で詳しく紹介しています。

「Pulsar ES2 3mm」はこんなマウスパッド!
  • 初動は重いものの、後から爽快な滑り出し
  • 反発が弱い、柔らかなクッションで止めやすい
  • 水を弾く程の撥水性があり、ある程度の湿気に対応
  • ズレない超高密度の吸盤構造を採用
執筆者のプロフィール

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FPSを中心に、幅広いPCゲームを10年以上プレイしています。大会に出場する程ゲームが好きで、現在熱中しているVALORANTのランクはイモータルです。
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Pulsar Gaming Gearとは?

優れたデバイスをより高いコストパフォーマンスで提供することを目的に、2020年に設立されたesportsギアブランドの「Pulsar Gaming Gear」。創業者及び創業メンバーは、10年以上ゲーミングデバイス業界に身を置き、高い技術を持っているエキスパートです。どの製品も高性能で画期的なデザインを施しており、高品質でお手頃な価格で、誰もが手に取りやすく満足できる製品となっています。そのため、世界中の多くのユーザーに愛され、現在は世界大会でトッププロ選手が使用する程、高い信頼と支持を得ている、注目すべきブランドの1つとなっています。

「Pulsar ES2 3mm」の特徴

素材サイズ490×420mm
タイプコントロール系厚さ3mm
耐久性ソールラバー

・性能|コントロール系

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※2枚目:拡大した表面

「Pulsar ES2 3mm」は、コントロール系のマウスパッドに分類されます。表面は引っ掛かりなど癖がない、ツルツルとした優しい指触りです。

マウスを振った際、最初の1歩となる初動の滑り出しは重く感じるもの、滑り出したらマウスを思うがままに快適に滑らすことができます。マウスを止める際は、上から押し付けることで、マウスパッドの繊維1つ1つの強い引っ掛かりが強調され、適度な摩擦で止めることができます。

軽い滑りと適度な止める性能から、コントロール系の中でもバランス系に近い印象を与えるマウスパッドとなっています。

・硬度|クッション性

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「Pulsar ES2 3mm」の厚みは、3mmです。多くのコントロール系マウスパッドの厚みは、3.5~4mm程度、バランス系マウスパッドでは3mm程度となっており、どちらかと言えばバランス系よりの厚みです。

クッション性は、反発力が弱いスポンジを採用しています。マウスを押し込めば、直ぐに底面まで沈み込ませることができ、マウスを優しく包み込んでくれます。

マウスを上から押し付けた際は、表面の引っ掛かりに加え、柔らかいクッションがマウスソール全体を包み込んでくれるため、しっかりとした止めやすさを感じることができます。

・2種類のサイズ

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「Pulsar ES2 3mm」のサイズは、2種類から選ぶ事が出来ます。どちらのサイズもFPSなどをする上では、十分なサイズとなっています。机のスペースや自身のマウス感度、プレイスタイルから適切なサイズを選びましょう。

サイズ横(cm)縦(cm
L4233
XL4942
サイズ選びのポイント|迷った方へ
L:ハイセンシ(振り向き:13cm以下程度)の方には十分なサイズです。振り向き18cmを超えてくると、ゲームによっては厳しいと感じます。
XL:ローセンシ(振り向き:30cm以下/40cm程度)の方でも余裕を持ってマウスを振れます。定まった感度が無い方迷っている方にオススメです。

・究極のソール(裏面)

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「Pulsar ES2 3mm」のソールは、超高密度メモリーセルポリウレタン素材を使用した、吸盤構造になっています。超高密度の構造により、マウスパッドと机の間にできる空気を極限まで抜き、机に張り付く程強い粘着性があります。

吸盤構造のため、机にテープを貼り付けたような、ベタベタするような粘着性ではありません。

強引にマウスを振っても絶対にズレる事がない、マウスパッドのソールとしては最も優れていると言っても過言ではない、常識を覆す究極な防滑性能を備えています。

使用し始めは、付ける際と剥がす際に静電気を放つため、ホコリが付きやすいと感じました。

・ある程度の湿気に対応

「Pulsar ES2 3mm」の表面に水滴と霧吹きを掛けた場合の撥水性と、湿度を上げた場合の滑りのテストを行いました。

軽い霧吹きは、完璧と言って良い程水分を弾き飛ばしてくれました。これだけ弾き飛ばしていれば、手でも簡単に払い落とすことができます。

大粒の水滴では、水滴を滑らせることができる程の撥水性がありました。大量の水分を垂らした場合、ある程度の水分は付着しますが、20分程度風通しが良い場所で乾かすと、跡がなくなり完璧に乾きます。

水滴を滑らすほどの高い撥水性があり、ある程度の湿気であれば快適に使用できます。一方で、強い雨の日など非常に湿気が多い環境下では、表面に若干のべた付きを感じ、マウスの操作が少し重く感じます。表面のべた付きはアームカバーを使用することで改善できます。

・耐久性と劣化

「Pulsar ES2 3mm」を約4ヵ月間(1日2.5~5時間)使用しました。使用開始から2ヵ月半での滑りやクッション性の違いは、実際の使用で感じられる変化はありませんでした

使用開始から3ヵ月が経過すると、徐々に滑りが遅くなり、一部分に僅かな抵抗を感じ始め、3ヵ月半には表面に摩擦によるテカリが生じました。

表面の汚れの付きやすさに関しては、一般的な布製マウスパッドよりも付きにくく感じました。おそらく、表面の撥水性によって手の皮脂汚れなどが最小限に抑えられるためだと思われます。

ホコリが付いてしまた場合も、1度コロコロ(スローリング・カーペットクリーナー)を使用することで、簡単に取り除くことができます。

また、毎回使用する度に付けて剥がしていましたが、裏面のソールの粘着力が弱まることはありませんでした

以上の点から、「Pulsar ES2 3mm」は十分に優れた高い耐久性を持ち、緩やかに劣化して行くマウスパッドであるよ感じました。

外見・デザイン

・梱包

「Pulsar ES2 3mm」は、巻癖が付かないよう、平らに梱包されています。筒状とは違い、開封した際に伸ばす必要がなく、取り出して直ぐ使用できます。

・外見

※写真:Pulsar ES2 XL
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表面

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ブラックで統一されているシンプルなデザインです。ロゴやテキストの縦幅も小さく、プレイに支障をきたすことはないため、安心して使用できます。

裏面

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先ほどもお伝えした通り、「Pulsar ES2 3mm」の裏面は吸盤構造のラバータイプのソールになっています。

・エッジ

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「Pulsar ES2 3mm」にはエッジの加工が施されています。このエッジ加工により、マウスパッドの解れを防止することができます。エッジの幅は3mmで、厚さも均一になっているため、手首の違和感などはなく、プレイに支障をきたしません。

どんなプロが使用している?

「Pulsar ES2 3mm」は快適な滑りと適度な止める(ストッピング)性能から、VALORANTやCS:GOなど、幅広いゲームタイトルのトッププロ選手が使用しています。直近の世界大会では、2023年のVALORANTの「VCT Pacific」で、ZETA DIVISION所属のDep選手が使用していたことが確認されています。大会では会場や視聴者が沸き上がる、様々な魅力的なプレイを見せてくれました。

様々な他国のトッププロ選手などが使用しており、世界的にプロが認めるゲーミングマウスパッドとなっています。

使用感

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「Pulsar ES2 3mm」は、初動は重いものの、その後は一定した素早い滑り出します。止める性能は程よくあるものの、コントロール系としての表面のみで止める性能は、十分ではないと感じました。

しかし、マウスをマウスパッドに押し付けるストッピングでは、3mmの柔らかいクッションにより、表面の引っ掛かりが増して、クッションのホールド力で、より優れた止める(ストッピング)性能を感じることができます。ミリ単位の繊細なエイムが要求されるシーン(VALORANTやCS:GOなど)で、十分な効果を発揮してくれました。

滑りと止めの性能から、コントロール系の中でもクッションの柔らかさを利用して止めるマウスパッドのため、ユーザーの操作感によってはバランス系に感じるかもしれません。

個人的にはマウスを押し付けて止める(ストッピング)のため、今後も使用し続けたい、非常に扱いやすい好みのマウスパッドです。

付ける際・剥がす際の注意点

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「Pulsar ES2 3mm」の裏面のソールは、超高密度のメモリーセルポリウレタン素材を使用した吸盤構造となっており、強力な粘着力があります。そのためマウスパッドを付ける際と剥がす際に注意が必要です。

まず、十分なスペースがある設置場所を確保し、設置場所のホコリや汚れを取り除き綺麗にします。凹凸がある部分では、マウスパッドの歪みの原因とります。

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箱から取り出すと、薄いプラスチックの上にマウスパッドが貼り付けれらています。端からゆっくりと剥がします。

机に付ける際は、空気が入り込まないように端から徐々に付けていきます。

「Pulsar ES2 3mm」と「Artisan 零」|徹底比較

今回の比較対象は、使用ユーザーが多くプロ選手からも高い支持を受けているマウスパッド、「Artisan 零」を使用します。私個人としても、非常に気に入っているマウスパッドの1つであるため、その違いをより詳しくお伝えします。

・滑りとストッピング性能

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「Pulsar ES2 3mm」と「Artisan 零 MID」の滑りとストッピング性能を比較しました。

「Pulsar ES2 3mm」の表面は滑らかで、ツルツルとした指触りが特徴です。最初の滑り出しは重く感じるものの、その後は一定の速度を保ち快適に滑り出します。

「Artisan 零 MID」の表面も滑らかではありますが、「Pulsar ES2 3mm」と比べた際には多少のザラツキを感じます。程よい滑り出しが特徴で、滑りと止めのメリハリが求められるプレイスタイルに適しています。

「Pulsar ES2 3mm」と「Artisan 零 MID」の滑りを直接的に比べた際は、ユーザーの使用シーンや好みによって変化しますが、「Pulsar ES2 3mm」の方が滑りやすく感じました。

・クッション性

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「Artisan 零 MID」の厚みは、「Pulsar ES2 3mm」と同じ3mmです。クッション性は、どちらも柔らかく非常に似ています。押し込んだ際に加わる止める(ストッピング)性能は、「Pulsar ES2 3mm」の表面とクッションの包み込みで更に止める性能が、「Artisan 零 MID」よりも優れていると感じました。

「Artisan 零」には3種類の硬度があります。厚さ4mmの「Artisan 零 SOFT」であれば、押し込んだ際の止める性能は「Pulsar ES2 3mm」と同等に感じるものの、マウスの操作感が異なるようにも感じました。

「Pulsar ES2」の良い点と改善点

良い点

  • 引っ掛かりのない滑り
  • 柔らかいクッションで押し込みに最適
  • 強い粘着性のソールを採用
  • 水を弾く撥水性と耐久性
  • 万人受けする扱いやさ

初動は重く感じるもの、滑り始めると一定の速い速度で滑り続けます。止める(ストッピング)性能は、表面だけでは物足りなさを感じるものの、押し込むことで柔らかいクッションがマウス全体をピタリと止めてくれます。

十分な撥水性があり、ある程度の湿気であれば影響を受けにくく、劣化などに強い高い耐久性があります。環境に左右されにくく、マウスパッド本来の性能を発揮しやすいのもメリットの1つです。

コントロール系の中でも、クッションの柔らかさで止めるマウスパッドで、幅広いゲームタイトルで活躍できる、万人受けの癖のない操作感です。

改善点

  • 付け剥がしの際の静電気が凄い

箱から取り出し、薄いプラスチックから剥がす際、裏面ソールから静電気が放たれます。

同じくPulsarのESシリーズである「Pulsar ES1 3mm」を使用した際には、許容できる程度の静電気でした。しかし、「Pulsar ES2 3mm」ではかなり強調されたように感じました。

恐らく表面素材の違いで、帯電しやすくなったと考えられます。

まとめ

「Pulsar ES2 3mm」は、初動が重いものの、滑り出すと一定の速度で快適に滑り出します。反発力が弱い柔らかいクッションのため、直ぐに中間層から底面まで沈み込み、しっかしとしたマウスの止める(ストッピング)性能を感じられます。また、ある程度の湿気に対応し、劣化など耐久性に強いことから、環境に左右されにくく、常に本来の性能で使用できます。滑りと止めのメリハリがあり、コントロール系の中でも滑り、クッションの柔らかさで止めるユーザーには、非常にオススメな製品となっています。

癖のない操作感で万人受けするコントロール系マウスパッド「Pulsar ES2 3mm」、気になる方は是非一度使用してみてください。

この記事が少しでも参考になりましたら幸いです。

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