【ZOWIE ZA13-DW レビュー】完成された左右対称の形状、多くのプロから愛された名作が高性能になって再降臨

ゲーミングデバイス

今回は BenQ ZOWIE の人気ゲーミングマウス、ZAシリーズのワイヤレスモデル ZOWIE ZA13-DW を紹介します。

「ZOWIE ZA13-DW」はこんなゲーミングマウス!
  • 多くのユーザーから愛さるZAシリーズ
  • 左右対称の形状でフロント(前部)が低く、リア(後部)が高い
  • 中央の横幅が細く、高い密着感
  • ポーリングレート4,000Hz対応の高性能
  • 「つかみ持ち」や「つまみ持ち」に最適
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BenQ ZOWIE とは?

2008年末に設立されたZOWIE。当時はまだ「e-sports」という言葉すら一般的ではない時代に、ゲームに特化した製品開発に取り組み、2009年には現在も多くのファンを持つ「ECシリーズ」をリリースしました。プロプレイヤーからのフィードバックを受けて開発された製品は、まさにプロ選手のお墨付きといえる品質で、瞬く間に注目を集めました。ディスプレイなどを手がけるBenQとは創業当初から関係があり、現在は合併により「BenQ ZOWIE」として統一され、世界中に多くのファンを持つe-sportsブランドとなっています。

ZOWIE ZA13-DW の特徴

本体重量65g形状左右対称
動作時間10日間程度接続方式無線(有線対応)
スイッチHuano
Blue Shell Pink Dot
センサーPixArt
PAW 3950

同封物

  • マウス本体(ZOWIE ZA13-DW)
  • エンハンストワイヤレスレシーバー
  • USBレシーバー
  • アダプタ:USB Type-C to USB Type-A
  • ケーブル:USB Type-C to USB Type-A
  • マウスソール 2種
  • 取り扱い説明書

形状と大きさ | 左右対称

ZOWIE ZA13-DW の形状は、左右対称の右利き専用となっています。

膨らみのトップがリア寄りで、フロント(前)になるにつれて低い形状が特徴的です。

リア(後方)の横幅は適度に膨らんでおり、手のひらとの接地面が広く、ホールド感が高まります。

ゲーミングマウスとしては、若干小ぶりなサイズながら、日本人男性の平均的な手のサイズであれば快適に使用できます。

形状と大きさは、有線モデルである従来のZA13(ZA-13 B、ZA-13 C)とは1ミリ以下の誤差で、変わらないと言えます。

表面のコーティング | 慣れ親しんだ質感

ZOWIE ZA13-DWの表面には、マットコーティングが施されています。

このコーディングにより、マット感がある表面で、滑りにくく指先が吸い付き、力を入れやすいです。

ユーザーによっては、指先や手のひらに汗をかいた状態では、滑りやすく感じる場合があります。その場合、グリップテープで、好みに合ったグリップ力に調整できます。

重量 | 65g

ZOWIE ZA13-DWの重量は、公式の詳細情報では65gとなっています。実測でもマウスソールを含めて65gでした。

近年では55g以下のマウスが数多く現れ、ゲーミングマウスに軽さも重視するユーザーには、重く感じるかもしれません。

スイッチ | 軽い押し心地

メインボタン

ZOWIE ZA13-DW のメインボタンには、Huano Blue Shell Pink Dot スイッチを搭載しています。軽い押し心地ながらも、しっかりとしたクリック感があり、瞬時の入力にも適しています。

クリックした際には、「カチカチ」と控えめなスイッチ音が鳴ります。押して力を抜くと、程よい反発力があるため、連打のようなクリックにも最適です。

サイドボタン

ZOWIE ZA13-DW のサイドボタンも軽い押し心地ながら明確なクリック感があり、操作しやすい仕様です。

大きめのボタンにより、とっさの判断でも素早く押しやすく、下部に掴む・持つ十分なスペースがあるため誤操作の心配もありません。

ホイール | 考え抜かれた操作性

回し心地

ZOWIE ZA13-DWのホイールの回し心地は、軽い力で回すことができ、強いノッチ感があり、1つ1つの詳細なスクロールも快適に使用できます。また、ノッチ感が強いので誤動作の心配もありません。

ホイールクリック

ZOWIE ZA13-DWのホイールクリックは、しっかりとした押し心地があります。押し込んだ際には、カチカチとした高いクリック音が鳴り、スイッチの感触が指先に伝わります。

スイッチが適度な重さのため、ホイール回転時に誤って押してしまうことはありませんでした。ただし、連打を多用するシーンにはやや不向きです。

センサー | 4kHz対応で高性能

ZOWIE ZA13-DWのセンサーはPixArt社のPAW 3950を搭載しています。繊細なマウス操作でも、ズレのない正確なトラッキングが可能です。

センサー位置は中央寄りで、多くのユーザーが扱いやすい設計です。

従来のZOWIE ZA13-Bと比較しても、設置位置はほぼ変わりません。

USBドングルでは、ポーリングレートは最大1,000Hzまで、専用のエンハンストワイヤレスレシーバーを使用することで、最大4,000Hzまで対応しています。

DPIの変更は、400、800、1000、1200、1600、3200の6段階あります。

無線接続 | 超低遅延

ZOWIE ZA13-DWには、2.4GHz帯の無線接続有線接続の2種類の接続方式があります。国内向けモデルは、技適認証(工事設計認証)を受けており、技適マークが付いて安心して使用することができます。

バッテリーは300mAhで、ポーリングレートを1,000Hzで利用した場合、10日間程度のゲームプレイが可能とされています。また、バッテリーの残量は、ホイール下のLEDで確認することができます。

ケーブル | 有線接続

ZOWIE ZA13-DWは、USB Type-Cを採用しており、付属のケーブル(USB Type-C to USB Type-A)を使えば、有線接続で安定したプレイが可能です。

しかし、このケーブルはパラコードケーブルのような柔軟さがないため、操作感に硬さを感じるかもしれません。

マウスソール | PTFEで爽快な滑り

ZOWIE ZA13-DW のマウスソールは、上下2ヶ所とセンサー周辺に配置されています。素材には滑りを重視したPTFEを高比率使用することで、摩擦が少ない快適な滑りが可能です。また、十分なエッジ加工が施されており、マウスパッドとの引っ掛かりを軽減してくれます。

従来の有線モデルZA13では、滑りが控えめな黒色のマウスソールが使用されていました。そのため、ZOWIE ZA13-DWは現代のユーザーニーズに合わせた大きなアップデートといえます。

1年保証 | 充実したアフターサービス

ZOWIE ZA13-DW には、BenQ ZOWIE公式サイト、Amazon、楽天など正規販売店から購入することで、1年間の保証を受けることができます。開封直後の初期不良はもちろん、万が一の故障も、保証内容に該当する場合は迅速な対応が受けられます。

高い品質に加え、アフターサービスも充実しているため、ZOWIE ZA13-DW は安心して長く使用できます。

接続方法

ZOWIE ZA13-DW は、プラグ&プレイに対応しており、接続すればすぐに使用できます。より詳細な設定方法について紹介します。

DPI設定

ZOWIE ZA13-DW のDPI設定は裏面の右側の変更ボタンで行います。

DPIは400、800、1000、1200、1600、3200の6段階で調整できます。DPI設定はLEDの色で判別可能です。

ポーリングレート設定

ZOWIE ZA13-DW のポーリングレートは、裏面の左側の変更ボタンで行います。

ポーリングレートは、125Hz、500Hz、1000Hzの3段階に加え、専用のエンハンストワイヤレスレシーバーを使用することで、2000Hzおよび4000Hzにも対応可能です。

持ち方 | 実際に使用して

ZOWIE ZA13-DW のサイズ感や持ち方をレビューするに当たり、手の大きさは下記に記載されている、日本人の男性平均の大きさとします。

手の大きさ手長手幅手囲
男性平均183mm83mm202mm
女性平均169mm74mm179mm

引用:河内まき子、2012:AIST日本人の手の寸法データ。

かぶせ持ち

ZOWIE ZA13-DW は、かぶせ持ちにはあまり適していないと感じました。

リア(後ろ側)の横幅が緩やかに膨らみになっており、小指と薬指のポジションが不安定になってしまい、全体を支えることが困難に感じます。無理にかぶせ持ちをすることも可能ですが、持つスペースを確保するために手の平が斜めになってしまい、本体の重心がズレてしまうなど、操作に違和感を感じます。

膨らみとくぼみの幅が大きいマウス特有で、指の位置を調整して持つこともできますが、よりかぶせ持ちに適したマウスがあるので、このマウスである必要性をあまり感じません。

手の小さいユーザーでも、薬指の置き場に違和感を感じてしまうように感じました。

つかみ持ち

ZOWIE ZA13-DW のつかみ持ちは、非常に快適に使用できます。

リア(後ろ側)の横幅が若干膨らんでいることで、程よく手を広げることができ、手のひらだけでマウスを持ち上げられるほど、しっかりと包み込むことができ、ホールド感も良好です。フロントとセンター部分の両幅は狭く、フロントやリア寄りどちらの持ち方でも、親指と薬指に力を入れやすい指の快適なポジションを得る十分なスペースがあります。

手のサイズが小さいユーザーでも快適に使用できると感じました。

つまみ持ち

ZOWIE ZA13-DW のつまみ持ちは、非常に快適に使用できます。

つかみ持ちとつまみ持ちのどちらでも快適に操作でき、甲乙つけがたい使い心地でした。

リア(後ろ側)の横幅が若干膨らんでいることで、薬指の腹に密着させることができ、親指と小指も加えて全体をしっかりとホールドすることができます。また、それぞれの指先に十分フィットしていることで、指先で行う前後の微調整も容易に行えます。

両側の幅が狭く、フロントが低い形状のため、メインボタンの位置やグリップ感を細かく調整しやすく、指全体を立てる大雑把なつまみ持ちでも、優れた操作性がありました。

手のサイズが小さいユーザーでも、両幅が小ぶりなマウス寄りのところから、しっかりと指先に力を入れやすく快適に使用できると感じました。

ZOWIE ZA 13-DW と G-PRO X Superlight 2

今回は、使用ユーザー数が非常に多いとされるLogicoolのゲーミングマウス、G-PRO X Superlight 2 と ZOWIE ZA13-DW を比較します。G-PRO X Superlight 2 を基準として、ZOWIE ZA13-DW のサイズ感や性能をイメージする手助けになれば幸いです。

サイズ感と形状

ZOWIE ZA13-DW と G-PRO X Superlight 2(G-PRO Superlight 2、G-PRO Superlight, G-PRO Wireless) のサイズを比べると、ZOWIE ZA13-DW は若干小さく、フロント(前)が低いという形状の違いがあります。

G-PRO X Superlight 2 のサイズが少し大きいと感じる方にとって、ZOWIE ZA13-DW は有力な選択肢となります。

さらに、G-PRO X Superlight 2 のような左右対称形状のマウスが好みで、「つかみ持ち」や「つまみ持ち」のスタイルを採用しているユーザーには、一度は試していただきたい形状です。

全体的な性能

ZOWIE ZA13-DWG-PRO X Superlight 2
本体重量65g60g
センサーPixArt PAW 3950HERO 2
最大ポーリングレート4,000Hz8,000Hz

ZOWIE ZA13-DW と G-PRO X Superlight 2 の全体的な性能を比較すると、特にセンサー性能に違いが見られます。

ZOWIE ZA13-DW のポーリングレートは4,000Hz。対して、 G-PRO X Superlight 2 は、最大8,000Hzに対応しており、より高精度なマウス操作が可能です。

ただし、スペック上の性能差以上に、形状の持ちやすさやメインボタンの押し心地、ホイールの回し心地、サイドボタンのサイズ感など、実際の操作性が選択の決め手になると感じました。

ZOWIE ZA13-DW の良い点と改善点

良い点

  • 従来のZOWIE ZA-13 の良さを継承
  • リアの膨らみにより指先の操作に集中しやすい
  • 最大4,000Hzのポーリングレートに対応
  • 細部まで抜かりない高品質
  • ドライバー不要でプラグ&プレイ

ZOWIE ZA13-DW は、従来のZOWIE ZA-13シリーズの良さをそのまま継承しつつ、性能をさらに向上させた、完成度の高いゲーミングマウスです。つまみ持ちとつかみ持ちに最適な小ぶりな左右対称の形状に、最大4,000Hzのポーリングレート対応と信頼性の高いワイヤレス接続を組み合わせ、現代のトレンドをしっかりと押さえています。

品質面でも、さすがZOWIEと言いたくなるような、細部まで妥協のない仕上がり。前後の重量バランスも計算されており、長年プロプレイヤーに選ばれてきたメーカーのこだわりを感じさせます。

また、ドライバー不要でプラグ&プレイが可能なため、環境が異なるシーンでもすぐにセットアップできるのも魅力です。

従来のZOWIE ZA-13 シリーズを愛用してきたユーザーや、マウスの重量に強い拘りがないユーザーにとっては、他の製品に目移りしなくなるほど満足度が高く、完成されたゲーミングマウスです。

改善点

  • 付属の充電・接続ケーブルに芯があるビニールケーブル

ZOWIE ZA13-DW の本体に関して、大きな改善点はありません。

ケーブルは芯のあるビニール製で、柔軟性に欠けるため、パラコードケーブルのような取り回しの良さを期待していたユーザーにはやや物足りないかもしれません。また、このケーブルは専用のエンハンストワイヤレスレシーバーとの組み合わせを前提としており、一般的な有線使用を想定したものではないです。

もっとも、ZOWIE ZA13-DW は無線での使用を前提として設計されており、有線接続はあくまで応急的な手段と位置付けられています。そのため、充電さえも煩わしいと感じるユーザーに向けて、専用のレシーバーにマウスを置くだけで充電ができる設計となっており、手間を最小限に抑えて使用できます。

まとめ

ZOWIE ZA13-DW は、多くのユーザーが待ち望んでいたZAシリーズのワイヤレスモデルとして、その期待を上回る完成度のゲーミングマウスです。従来のデザインを継承しつつ、つまみ持ちとつかみ持ちに最適な形状を維持しており、自然と指先に集中できる操作感を実現しています。特にポーリングレートを4,000Hzまで対応することで、幅広いユーザーの選択肢い入る性能で、ドライバー不要でプラグ&プレイに対応しているため、初めてゲーミングマウスを使うユーザーにとっても魅力なゲーミングマウスです。

つまみ持ちとつかみ持ちで快適に使えるデザインで、長年プロシーンを支えてきたZOWIEならではの、こだわりと信頼性が詰め込まれた、高性能なワイヤレスゲーミングマウス、 ZOWIE ZA13-DW、興味がある方はぜひ一度使用してみてください。

この記事が少しでも参考になりましたら幸いです。

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