近年の新型スマートフォンの多くは、イヤホンジャックが無くなり、それに伴い様々なメーカーがワイヤレスイヤホンの開発に力を入れています。イヤホンなどのオーディオ機器1つで、音楽が生み出す世界観は大きく変化します。今回は、SOUNDPEATSから発売されるCapsule3 Proを、発売日1ヶ月前から先行体験をさせていただきました。自身が1年半使用して体験した、Capsule3 Proの特徴を紹介します。
- 1万円以下でコスパを追求した製品
- ハイレゾ対応
- ノイズキャンセリング・外音取り込み搭載
- 低遅延でゲームができる
- アプリで音質を好みに
目次
SOUNDPEATSとは?
中国の深センに拠点を構え、オーディオに特化したSOUNDPEATS(サウンドピーツ)。多くの新型スマートフォンからイヤホンジャックが廃止され、SOUNDPEATSは音に拘った完全ワイヤレスイヤホンを展開しています。音楽に夢中になれる確かな性能に品質、そして誰もが手に取りやすい価格。今や競争率が激しく、様々なメーカーのワイヤレスイヤホンがある中、多くのSOUNDPEATS製品がコスパ大賞を受賞しています。世界各国で注目を集めている、人気急上昇中のオーディオブランドです。
「SOUNDPEATS Capsule3 Pro」のスペック表
Bluetooth | 5.2 | 最大再生時間 | 本体8時間・ケース込み52時間 |
コーデック | LDAC(ハイレゾ対応) | ノイズ軽減効果 | 最大43dB |
ドライバー | ダイナミック(1.2mm) | 充電端子 | USB Type-C |
専用アプリ | 〇 | 防水 | IPX4 |
ノイズキャンセリング | 〇 | 片耳の重さ | 5g |
外音取り込み | 〇 | 充電ケースの重さ | 40g |
ゲームモード | 〇(70ms) | 保証 | 1年間 |
日本オーディオ協会の認証を受けた、正式なハイレゾ対応の完全ワイヤレスイヤホンとなっています。
「SOUNDPEATS Capsule3 Pro」 のパッケージ・同封物
・本体
・充電ケース
・イヤーピース(S/M/L)
・USB Type-C ケーブル
・取り扱い説明書(日本語対応)
「SOUNDPEATS Capsule3 Pro 」の本体・充電ケース
本体
本体はマッド感のある黒を基調としており、側面にはローズゴールドを使用し、男性女性問わずに合うデザインです。また、側面上部には、光沢感があるSOUNDPEATSのロゴが入っており、細部のデザインにも拘っています。
大きさは、ワイヤレスイヤホンとしてはコンパクトで、マイク部分の長さは約1.8cmの気にならない長さになっています。
充電ケース
充電ケースは黒を基調とした、シンプルなデザインとなっています。背面にローズゴールドをワンポイントとし、中にはSOUNDPEATSと印字されています。下部にはUSB Type-Cコネクタがあり、そこから充電を行います。その隣にあるボタンは、ペアリング等で使用します。
ケースを開けた際や充電中には、表面のLEDでバッテリー状態を確認できます。
充電ケースのバッテリー残量表示
100%~50% | 緑色で点灯 |
49%~10% | 黄色で点灯 |
10%未満 | 赤色で点灯 |
ケースが充電中のバッテリー残量表示
0%~20% | 赤色でゆっくり点滅 |
21%~69% | 黄色でゆっくり点滅 |
70%~99% | 緑色でゆっくり点滅 |
100% | 緑色で長く点滅 |
「SOUNDPEATS Capsule3 Pro 」のペアリング・操作方法
ペアリング
1.充電ケースを開け、USB Type-C コネクタの隣にあるボタンを3秒間長押しします。
2.充電ケースのLEDが白く点滅していることを確認します。
3.使用するデバイスのBluetooth設定を開き、「SOUNDPEATS Capsule3 Pro」を選択すると、ペアリングが完了します。
イヤホンの操作方法
イヤホン本体の側面を指でタップすることで、簡単な操作を行うことが出来ます。
再生/停止 | 素早く2回タップ |
電話の受け取り/終了 | 素早く2回タップ |
音量を下げる | 左側を1回タップ |
音量を上げる | 右側を1回タップ |
次の曲 | 右側を1.5秒間タップ |
着信拒否 | 1.5秒間タップ |
通話の切り替え | 2秒間タップ |
Siri/Googleを起動 | 右側を3回タップ |
ゲームモード | 左側を3回タップ |
ノイズモード切替 | 左側を1.5秒間タップ |
ノイズモード切替は、ノーマル(標準)モード、アクティブノイズキャンセリング(ANC)、外音取り込みの3種類を切り替えられます。
「SOUNDPEATS Capsule3 Pro 」のアプリ
Apple製品のApp StoreとGoogle Play StoreからSOUNDPEATSのアプリをインストールすることで、Capsule3 Proをより詳細に設定できます。メールアドレスを入力し、ユーザー登録を行います。使用する端末とSOUNDPEATS Capsule3 Proを接続することで、自動的に操作画面に切り替わります。初めからシチュエーションに合わせた、イコライザーのプリセットがあるのは嬉しいですね。
「SOUNDPEATS Capsule3 Pro」 のレビュー
装着感
3種類のサイズのイヤーピースから合う物を装着することで、しっかりとしたフィット感があり、トレーニングやランニングでも落下することなく使用できました。イヤホンの重さやサイズも気にならず、全体的にコンパクトな装着感があります。
音質
「この価格でここまでの音を出すか!」これが「SOUNDPEATS Capsule3 Pro」で音楽を聴いた際の第一印象です。ハイレゾ対応イヤホンということもあり、価格から想像した音と明らかに違う、きめ細かな心地よい音を出してくれます。イコライザーを調整することで、迫力ある重低音やこもりがないクリアな高音まで、幅広くカバーしてくれます。誰もが価格以上の満足ができる音質を出してくれます。
イヤホンの取り出し/収納
取り出しと収納は、引っ掛かりがなく簡単に行えます。
充電ケースとイヤホンは、強力なマグネットでくっついており、充電ケースを逆さまにしても落とす心配はありません。また、イヤホンを充電ケースに戻す際も、イヤホンを近づけるだけで、強力なマグネットの力により、ズレることなくぴったり収まります。
ゲームモード
その名の通りゲームに特化したモードで、70msの低遅延で音を届けてくれます。ゲーミングデバイスメーカーが開発する、ゲームに特化したワイヤレスイヤホンの場合60msですが、その10msの差は全くと言って良い程感じませんでした。
スマホゲーム
リズムゲームはもちろん、FPSゲームでも遅延を感じず、ストレスフリーで楽しむ事が出来ます。特にアプリのイコライザーから、それぞれのゲームに合った聞こえやすい音に調整することで、いつも以上にパフォーマンスを発揮する事が出来ます。
Nintendo Switch
接続も問題なくでき、遅延を感じずに楽しむ事が出来ます。イヤホンのクイック操作から音量を調整や、ノイズモード切替をでき、ゲームに集中してプレイできます。
PCゲーム
主にFPSゲームで使用しましたが、PC上から音を調整することで、自分好みの聞こえやすい音になりました。ボイスチャットを使用しないソロプレイであれば、通常の有線イヤホン/ヘッドセットのように問題なく使用できます。
ノイズキャンセリング:間違いなく1.5万円以上級
ノイズキャンセリングは、明らかに価格以上の性能を持っています。
カフェ、外、駅構内、車内でも、イヤホンを付けたら風の音まで雑音が綺麗に消え、周りの音を気にせずに音楽を楽しむ事が出来ます。
最近ではコスパで名高いAnkerから発売されている、Soundcore Liberty Air 2 Pro(1.3万円)とLiberty 4(1.5万円)を使用していますが、それ同等の性能を持っています。フィット感などもありますが、ノイズキャンセリング性能では価格が分からない程です。
外音取り込み:聞こえはする
音楽を小さくした状態では、籠ったように相手の声が聞こえ、辛うじて会話が出来る程度です。相手に呼ばれる場面や、待っている時などでは十分使用できます。しかし、音楽を聴きながら会話をするような使い方は難しく、装着しての会話は実用的ではないと感じました。
マイク音質
通話を行う上でのマイク音質は良く、ノイズ除去も価格以上ではありますが、駅構内など雑音が多い場面では、声にガサ付きがあるように相手からは聞こえます。ある程度は除去をしてくれ、家族の話声、テレワークや住宅街であればクリアの声を相手に届ける事が出来ます。
アプリの動作
Apple製品とAndroid共に動作はサクサクと行え、不具合等は発生しませんでした。ファームウェアアップデートもボタン1つで、誰でも簡単に行えます。ただ、イヤホンをタッチして行う操作を、カスタマイズができないのは、少し残念なポイントです。
軽量:持ち運び便利
充電ケースは40g、イヤホンは10gと計50gの軽量設計となっています。ちょっとした外出でも、重さを気にせず、ズボンのポケットや胸ポケットに入れることもでき、楽々持ち運べます。
耐久性に関して : 1年間半使用して
SOUNDPEATS Capsule3 Pro を約1年間半使用して耐久性を確認しました。
移動時間や通話などで度々使用し、不満を一切感じさせませんでした。通話の際に右側を使用することが多いためか、1年後には右側は左側に比べ約20%程早く充電が落ち、そこから更に6ヶ月経過すると10分程度で電源が落ちるようになりました。耐久性としては1年間半程度となりました。
また、私生活で稀に起こりえる落下など、軽い衝撃で故障するようなことはありませんでした。そのため、SOUNDPEATS Capsule3 Pro を使用する際に、落下などに十分に気を使い特別神経質になるような必要はなく、ユーザーの生活がより良くなるようにサポートしてくれます。
約1年間半使用しましたが、改めてSOUNDPEATS Capsule3 Pro のコストパフォーマンスの高さを再認識させる結果となりました。
まとめ
今回は「SOUNDPEATS Capsule3 Pro」を紹介しました。1万円以下でありながらも、ハイレゾ対応の高音質、ノイズキャンセリング、可能再生時間が長い、低遅延などワイヤレスイヤホンとして欲しい性能が全て備わっています。特に驚いたのがノイズキャンセリング性能で、風の音までしっかり抑え込み、常に最適な状態で音楽を楽しむ事ができ、通話では相手の声が聞き取りやすかったです。また、ゲームモードによる低遅延は、ゲームはもちろん映画でも音のズレを気にせず、誰もがその世界に溶け込めます。
ここまで来たかと思えてしまう、コスパを追求したワイヤレスイヤホン「SOUNDPEATS Capsule3 Pro」少しでも気になりましたら、是非一度お試しください。
この記事が少しでも参考になりましたら幸いです。
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