今回はゲーミングモニターでお馴染みのPixioから販売されているモニターアーム「Pixio PS2S」をご紹介します。
- 移動と位置調整が簡単
- 幅広いモニターに対応
- 高級感ある品質で揺れやズレに強い
- 他社製品と比べコストパフォーマンスに優れている
- ゲームの大会で採用される程の高い信頼性
目次
「Pixio」とは?
2016年にアメリカでゲーマーによって設立された、モニターブランド Pixio。どのゲーミングモニターも抜かりない高品質で、ユーザーが求める映像や機能をしっかりと抑え、同時に誰もが手に取りやすいお手軽な価格で販売しています。破格の人気製品がわずか1分で完売するなど、その企業努力の甲斐あって、世界中のユーザーから「コスパ最強メーカー」として愛されています。現在では、プロシーンで活躍する選手もPixio製のゲーミングモニターを使用しており、確かな品質とお手頃な価格で世界中から注目をされています。
「Pixio PS2S」の特徴
可動方式 | ガススプリング式 | 対応モニターサイズ | 17~49インチ |
耐荷重 | 18kg | 対応規格 | VESA規格 (75mm×75mm、 100mm×100mm) |
固定方式 | クランプ式/グロメット式 | 色 | 黒・白 |
同封物
- アーム A
- アーム B
- ブラケット
- クランプ
- スリット (小袋に同封)
- 固定用プレート (小袋に同封)
- ボルト A (小袋に同封)
- ボルト B (小袋に同封)
- 六角レンチ 小 (小袋に同封)
- 六角レンチ 大 (小袋に同封)
- 簡易取り扱い説明書
幅広い調整 | 自由自在
「Pixio PS2S」は、ガススプリング式を採用した、自由自在の幅広い位置調整が可能なことが特徴です。
3関節のアームにより、上向き90°、下向き45°、左右90°、回転360°までの自由な位置調整が可能です。また、軽い力で位置を調整でき、ユーザーに最適な位置にモニターを設置できます。これにより、快適な位置に目線を置き、正しい姿勢を保ち、肩こりなどの身体への負担を軽減します。
最大荷重18kg | 大画面も支える
「Pixio PS2S」は、最大49インチのディスプレイサイズまで、大画面も支えるように最大荷重は18kgとなっています。
このような大きな荷重制限であれば、様々な種類のモニターで活用することができます。
2種類の取り付け | 簡単設置
「Pixio PS2S」は、クランプ式とグロメット式の2種類の取り付け方法に対応しています。
クランプ式はデスクの端に取り付ける方式で、幅広いデスクに対応しています。
グロメット式はデスク天板の穴や、配線口を利用する取り付け方法で、前もってデスクに設置スペースがなければ利用できません。
デスクの厚みは10~45mmに対応しています。
VESAプレート | 簡単にモニターを取り外し
「Pixio PS2S」は、取り外し可能なVESAプレートを採用しています。
モニターを取り換える際には、アームはそのままでVESAプレートのみを外すことで、より簡単に入れ替えることが可能です。
省スペース | モニターの下をスッキリ
「Pixio PS2S」をクランプ式で取り付けた場合、約9.5cm程デスクの内側に飛び出ます。
ユーザーによってはモニター下の開いたスペースに、時計などのインテリア、Elgato Stream Deckなどのデバイスを設置し、省スペースでより扱いやすいデスク作り上げることができます。
ケーブル収納受け
「Pixio PS2S」のアーム部分にはケーブル受けがあります。
ケーブル受けを利用することで、ディスプレイケーブルや電源ケーブルなどをデスクの裏側にきれいに隠し、視界を邪魔することなく、デスク上をスッキリとさせることができます。
また、ケーブルが絡まることを防ぎ、モニターアームの設置位置をよりスムーズに行え、より快適で効率的な作業環境を整えることが可能です。
2年間保証|充実した保証
Pixioの製品はどれも高品質で心配ありませんが、初めてのPixio製のモニターを購入するにあたり、価格の安さから製品の品質や故障に不安を感じる方もいるかもしれません。
「Pixio PS2S」には、2年間の充実した保証が付いています。Pixio公式ストアの購入では更に1年間追加された、3年間の保証になります。
実際私もこの商品提供を受ける以前に「Pixio PS2S」を購入しましたが、初期不良の疑いがあり保証対応をして頂きました。その際は非常にスムーズで、初めての保証申請でも簡単に対応してもらえました。
VALORANT公式大会で採用された「Pixio PS2S」
「Pixio PS2S」は2024年にポートメッセなごやで開催されたVALORANTの公式大会、VALORANT Challengers Japan 2024 Split 1 Playoff Finalsで採用されました。このような公式大会での採用は、モニターアームとしての高い品質と機能性の証とも言えます。
この大会では、日本1位を競うトップクラスの選手たちが自らのモニターの位置を「Pixio PS2S」を使って微調整し、自分たちにとって最適な視界と操作環境を実現しました。この柔軟な調整能力が、選手たちにとって最大限の集中力と反応速度を得る鍵となり、最高のパフォーマンスを発揮しました。
また、「Pixio PS2S」は2023年には幕張メッセで開催されたRAGE VALORANT大会でも採用されており、プロのゲーミングシーンにおけるその信頼性と実用性を裏付けるものであり、ゲーマーにとって非常に魅力的な製品になっています。
「Pixio PS2S」の設置・位置調整方法
今回は「Pixio PS2S」をクランプ式での設置方法を紹介します。
1. 設置位置を決める
モニターアームを取り付ける際は、ある程度の時間と体力が必要です。まず、モニターを快適に使用できる位置をイメージし、その上でモニターアームを固定する設置位置を決めましょう。
モニターの設置位置が決まったら、クランプを取り付けます。「デスクの種類に応じて、クランプ式かグロメット式を選んで取り付けます。
2. アームを設置する
上からはめ込むようにしてアームを取り付け、六角レンチを使い、ネジを時計回りに回してしっかりと固定します。
更にもう一つ、同じようにアームを取り付け、ネジを締めます。
3. モニターにVESAプレートを取り付け
モニターアームに設置する、モニターにVESAプレートを付けます。
VESA穴のサイズに合ったネジを利用しましょう。
4. モニターを付ける
「Pixio PS2S」に、VESAプレートを付けたモニターを設置します。
上から下にスライドするような形で差し込みます。
差し込んだら付属のネジで位置を固定します。
5. アームに位置とスプリングの張力の調整
アームのスプリングの張力を調整します。調整する際は、このネジを回します。
アームが下がっている場合は、調整ネジを反時計回りに回し、アームを水平の位置に調整します。
アームが上がり過ぎている場合は、調整ネジを時計回りに回し、アームを水平の位置に調整します。
初めは張力が強いため、アームが上がった状態からすぐには下がりません。5回転程度時計回りに回して徐々に張力を弱めます。回し過ぎは故障の原因となるため注意が必要です。
ネジを回していくと徐々に軽い力で調整できるようになります。
6. アームの可動域の調整
アームのそれぞれの可動域の調整を行います。
この際、ケーブル受けを利用してケーブルを通しておくと作業が楽になります。
モニターの角度や回転は、モニターアーム部分のネジで調整します。緩みすぎると急にモニターの角度が変化してしまうため、ゆっくりと回して少しずつ調整していきます。
アームの可動域の調整は、アームにある2箇所のネジで行います。
「Pixio PS2S」を実際に使用して
簡単な位置調整
「Pixio PS2S」は、柔軟性と利便性によって、ユーザーのさまざまなニーズに応じて簡単にモニターの位置を調整することが可能です。
作業時は、モニターを少し離れた位置に設置し、画面全体を一望できるようにすることで、作業効率を高めることができます。
一方で、ゲームをプレイする際は、モニターを目線の高さに近づけることで、ゲーム内の映像の細部まで鮮明に見え、より集中してプレイすることが可能になります。
このように「Pixio PS2S」を使用することで、デスクのスペースを最大限に活用し、快適で効率的な作業環境を実現することができます。
ゲームでの使用
「Pixio PS2S」をゲームで使用した場合、多くのユーザーが快適に使用できると感じました。
「Pixio PS2S」を24.5インチの「Pixio PX259P」で使用した場合、モニターは約15cmまで下がります。先ほどお伝えした通り、RAGE VALORANT大会 2023で採用される程、「Pixio PS2S」はトッププロ選手が好む位置に調整できることもあり、必要十分な高さであると感じます。
しかし、一部のユーザーは目線を下げてモニターを近づけることで、より快適にプレイできることがあります。このようなモニターの位置は特殊であり、それに対応した限られたモニターアームを選ぶ必要があります。
VALORANT Masters TOKYOで注目を集めたEdward Gaming所属のzmjjKK選手のモニター位置は特徴的で、これくらいの高さであれば、「Pixio PS2S」で似たような位置調整が可能です。
耐久性
「Pixio PS2S」を約3カ月間使用しました。仕事やゲームなど、さまざまな用途で位置を調整しながら使いましたが、アームは常にしっかりと固定してくれました。そのおかげで、快適な位置にモニターを設置し、使用することができました。
ガススプリング式によくある懸念点である、ガス漏れによるアームのホールド力低下などの問題はありませんでした。
また、そのような不具合が発生した場合も、保証対象内の内容であれば、適切な保証対応を受けることができるため、安心して使用し続けることができます。
「Pixio PS2S」と「エルゴトロン LX」を比較して
今回は「Pixio PS2S」と、使用ユーザーが多く好評な「エルゴトロン LX」を比較します。私自身が一時期愛用していたモニターアームのため、使用用途別のより詳細な違いをお伝えします。
全体的な性能
Pixio PS2S | エルゴトロン LX | |
可動方式 | ガススプリング式 | コンスタント・フォース技術 |
耐荷重 | 18kg | 11.3kg |
最大ポーリングレート | 49インチ | 34インチ |
価格 | ¥11,980 | ¥19,680 |
全体的なスペックとしては、構造に違いがあります。
「Pixio PS2S」は一つのアームとして成り立っており、太いアームが特徴です。
それに比べて「エルゴトロン LX」は、一つの柱とアームを連携させたような構造が特徴です。
どちらも高品質のモニターアームとなっており、価格差を考慮すると「Pixio PS2S」はコストパフォーマンスに優れているように感じました。
高さ調整
「Pixio PS2S」と「エルゴトロン LX」は高さの調整幅やスムーズさに違いがあります。
「Pixio PS2S」は、モニタースタンド程の高さから、位置調整が軽い力で自由自在に行えます。
「エルゴトロン LX」は、より低い高さまで位置を調整することができます。しかし、高い位置に設置するのには適しておらず、大幅に設置位置を変更するのには少し手間が掛かります。
程よい高さで頻繁に高さを調整するユーザーには「Pixio PS2S」が適している一方で、モニターを特別低い位置に設置したい場合には「エルゴトロン LX」が有利です。したがって、どちらを選ぶかは、ユーザーの要求によって異なります。
「Pixio PS2S」を実際に体験できる店舗
大阪の日本橋にあるPCワンズでは、「Pixio PS2S」を展示機として使用されており、実際に確認することができます。購入前に気になる詳細な箇所があれば、是非一度PCワンズにてご確認ください。
「Pixio PS2S」の良い点と改善点
良い点
- 幅広いモニターに対応
- 簡単に設置と位置調整
- 2種類の取り付け方法
- ケーブルの収納スペース
- 安心のアフターサービス
「Pixio PS2S」は幅広いモニターに対応し、軽い力での位置調整が可能です。特に用途に合わせてモニターの位置を頻繁に調整するユーザーには、最適な選択筋に感じます。また、しっかりとアームとデスクを固定してくれるため、激しいマウス操作でも揺れが非常に少なく、大会で使用されるのも納得のいく製品に感じました。また、ケーブルの収納スペースがあることで、デスク裏などにケーブルを流し、より快適にデスクを使うことができます。
また、しっかりとしたアフターサービスも完備されており、品質ともにコストパフォーマンスに優れた製品に感じました。
改善点
- 高さ調整の幅
特に目立った改善点は見当たらず、不満なく使用できました。
一つ上げるとするならば、低くする際の高さ調整の幅です。「Pixio PS2S」で24インチ程のモニターを、より低い位置まで下げることができれば、より多くのユーザーの購入選択筋に含まれると感じました。
まとめ
「Pixio PS2S」は、幅広いモニターやデスクに対応していながら、軽い力で位置調整が可能な高品質モニターアームです。ケーブルの収納スペースがあり、ケーブル類をデスク裏に流すことで、よりスッキリできます。また、同価格帯の他社製品のモニターアームと比べても、アームの光沢ある品質や、ズレにくいガススプリング式アームなど、価格以上の満足感を感じることができます。モニターの位置を特別低い位置にしたいなどなければ、これ一択と言える、Pixioの特徴として知られるコストパフォーマンスに優れています。
幅広く活用できしっかりと固定しズレにくい、大会でも使用される程の高い信頼性があり、コストパフォーマンスに優れた「Pixio PS2S」、気になる方は是非一度使用してみてください。
この記事が少しでも参考になりましたら幸いです。
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