マウスパッドはマウスの滑りを左右することで注目すべきですが、マウスソールも重視するべき点の1つです。特に最近では様々な素材のマウスソールが販売され注目を集めています。そんな中とあるゲームの大会で、選手が使用しているマウスパッドが話題となりました。その選手を調べて行く上で、少し変わったDAISOのポリエステル製のマウスソールを使用していることが分かりましたので、使用感と共に紹介します。
- ポリエステル製
- PTFEとは違う手に残る滑り
- 力を入れれば止まり、力を抜けば滑る
- ハードタイプのマウスパッドとの相性は抜群
- 耐久性は3週間~4週間程の約1ヶ月
目次
発端となった出来事
話題になった大会動画
昨日行われたオープントーナメント JP 🇯🇵 本戦より
ダイソーのマウスパッドを使っているとの噂 HOP e-Sports(@HOP_JPN) GABI選手のオーバークロック
🎞WDG_esports#Overwatch2 #オーバーウォッチ2 pic.twitter.com/dqAghV6JNd
— OW2News.net@オーバーウォッチ2ニュース (@OW2News_net) November 27, 2022
オーバーウォッチ2の大会 オープントーナメント JPで、HOP e-Sports所属のGABI選手が、100円ショップ DAISOのマウスパッドを使用しています。100円のマウスパッドを使っているとは到底思えない、圧倒的なエイムを披露し話題となりました。
正体はシールフェルト
roccatのkpuです!ソールはDAISOのシールフェルト(税込110円)切って貼ってます!
— rukumi (@4v4sa) November 27, 2022
どうやら使用しているDAISOのマウスパッドとは、「PPランチョンマット」のことで、GABI選手も絶賛する程、滑りの性能が良いらしいです。そして、マウスソールも同じくDAISOの「シールフェルト」のことです。ある程度の摩擦係数があるポリエステルとハードタイプのマウスパッドとの相性は、コントロール性能を得て使いやすいのかもしれません。
「DAISO マウスソール」の特徴
素材|ポリエステル
ペットボトルと同じ原料で、それを長く細くして作られた素材。摩擦係数が小さく、初動から快適な滑りができることが特徴の事から、ゲーミングデバイス用途では多くのマウスパッドの素材として採用されます。また、繊維が丈夫で耐久性に優れており、水を弾くような乾きやすさから、汗や湿気などの水分の影響を最小限に抑えてくれます。環境に左右されにくく、一定の性能を保つ耐久性から、様々な製品で人気がある素材です。
裏面|粘着力が強いテープ
裏面には、型を書きやすい様に離型紙には方眼がついています。離型紙を剥がすと、テープが貼り付けれています。粘着力も強く、簡単に剥がれてくるような心配もありません。
貼り付け方法
従来のマウスソールを取り外します。ドライヤーなどでマウスソールを温め、粘着力を弱めて外します。
使用するシールフェルトを1枚取り出し、裏面にペンでマウスソールの形取りをします。面倒な場合は、クラフトパンチで円形の粒(7mm~10mm)にすることをオススメします。
ペンで取った形のラインの内側を切り取ります。
気泡が入らない様に慎重に貼ります。これで完成です。真ん中のソールもありますが滑りに大きく影響しないので、ここはお好みで装着してください。
実際に使用して
滑り | 比較
PTFE100%とDAISOマウスソール(ポリエステル)の比較になります。滑りは歴然で、DAISOマウスソールは布製マウスパッドとポリエステルの、互いの繊維が重なり合う高い摩擦により、全く滑りません。また、布製マウスパッド上で無理にマウスを振ると、布と布が重なり合うギシギシとした音を鳴らし、布製マウスパッドそのものを劣化させてしまいます。
しかし、以前紹介したDAISOマウスパッドとの相性は抜群で、力を入れることでコントロール系マウスパッドで使った時のような、初速から遅い滑り出しを行います。比較映像では、角度を浅くしている為、マウスを置いただけでは滑り出しませんが、軽く指ではじくと滑りだします。また、比較映像の滑りと、実際に使った際の滑りの印象は大きく異なりました。
手に残る感覚
今までのマウスソールとは明らかに違う操作感で、力を抜くと高い摩擦係数でマウスの動きがピタリと止まります。また、マウスを押し付ければ押し付ける程、マウスソールの深い沈み込みと繊維の押し付けにより、高いグリップ力を得る事ができます。マウスを手から離した後も、普段とは違う不思議な滑りが手に残ります。
初動の遅い滑り出しや、押し込んだ際のストッピング性能は、コントロール系マウスパッドを使ったような感覚にも感じます。
汚れが付きやすい
ポリエステルということもあり、汚れはマウスパッド同様に付きやすく感じます。汚れと言っても、毛玉ができる等のプレイに影響を与える心配はありません。汚れの目立ちやすさは、使用するシールフェルトのカラーにもよりますが、黒やグレーなど暗いカラーは汚れが目立ちません。白色などの明るいカラーのシールフェルトは、普段目に見えないマウスパッドの汚れが、見えやすくなります。
耐久性・劣化
ポリエステルの特性から、高い摩擦係数によって使用する度に繊維が柔らかくなり、伸びやすくなります。正確な耐久性や劣化スピードは分かりませんが、3週間~4週間程の約1ヶ月となります。実際1ヵ月後は、当初ツルツルとしたまとまった繊維が、1ヶ月後には数本の繊維が飛び出していました。また、以前よりも張りが弱くなったようにも感じました。シールフェルトは10枚入りですので、1枚で1台分のマウスソールを作成することを考えれば、10ヶ月分となります。
マウスパッドとの相性
ポリエステル・布製
ポリエステルや布製などとの相性は、ポリエステルとポリエステル同士が重なり合い、高い摩擦係数からマウスの振りは非常に重いです。また、触り心地も悪く、マウスを振る際には引っ掛かりを感じスムーズに操作することは困難です。
ガラス・プラスチック製
ハードタイプのマウスパッドとの相性は、PTFEのマウスソールでは感じられなかった、高いストッピング性能を得る事ができます。布製マウスパッドとは全く違う、独特な操作感が特徴です。初速が遅く、全体的に軽くブレーキをかけているような滑りです。また、ポリエステルとハードタイプのマウスパッドが重なり合う音も特徴的です。
最適|性能を考慮した使い分け
上記の特徴から、より素早い動きが要求されるゲームで、手の力でマウスを止める方にはPTFEソールが向います。ミリ単位の繊細なエイムが要求されるゲームで、マウスパッドやマウスソールの力を利用して止める方には、DAISOマウスソールは向いていると感じます。特にハードタイプのマウスパッドを使用している方で、コントロール性能が欲しい方にはDAISOのマウスソールは使い分け用としてオススメできます。
まとめ
今回はDAISOのポリエステル製マウスソールを紹介しました。ポリエステル製マウスソールは、初速から遅く、力を入れればストッピング性能が上がり、力を抜けば滑る独特な操作感が特徴です。マウスソールとしてマウスパッドを付けているような感覚にも感じます。ポリエステルや布製マウスパッドとの相性は悪く、高い摩擦係数からマウスの振りが悪く、操作感には不快感を感じさせられました。しかし、ハードタイプのマウスパッドの相性はよく、コントロール性能を得てより扱いやすくなりました。また、ゲームでの使い分けでもっとも最適な性能を得れると感じました。独特な操作感が味わえるポリエステル製マウスソール、是非一度試してみてください。
この記事が少しでも参考になりましたら幸いです。
コメント