【Pixio PX27U Wave レビュー】4K対応で色鮮やかに映し出す高画質ゲーミングモニター

ゲーミングデバイス

人間の情報収集の約80%は視覚に依存しているといわれており、ゲームプレイにおいてもゲーミングモニターの重要性は計り知れません。今回は160Hzの高リフレッシュレートと、4Kの高解像度で鮮明な映像を描き出し、1ms(GTG)の低遅延を実現した27インチゲーミングモニター Pixio PX27U Wave を、実際に3か月間使用して得られたレビューをお届けします。

この記事は、Pixio様から商品を提供していただき作成しています。当ブログの全ての投稿は、忖度なく正直にレビューを行う方針ですので、安心してご覧ください。
「Pixio PX27U Wave」はこんなゲーミングモニター!
  • 4K(3840×2160p)の高解像度で細部まで鮮明に表示
  • 160Hz&応答速度1ms(GTG)でズレのない滑らかな映像
  • Fast IPSパネル採用、DCI-P3 99.50%対応で鮮やかな色彩表現
  • ゲームからグラフィックデザインまで幅広いシーンで活躍
  • 選べる4種類のカラーバリエーション
  • PCはもちろん、PlayStation 5やNintendo Switchにもおすすめ
執筆者のプロフィール

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FPSを中心に、幅広いPCゲームを10年以上プレイ。大会に出場するほどのゲーム好きで、現在熱中しているVALORANTではイモータルに到達しています。
現役プレイヤーの目線から、正直にレビューをお届けします。

Pixio とは?ブランドの特徴を解説

Pixioは2016年、アメリカでゲーマーによって設立されたゲーミングモニターブランドです。高品質な映像表現と機能性を備えながらも、誰もが手に取りやすい価格帯で製品を展開しています。人気モデルがわずか1分で完売するなど、その企業努力はユーザーから高く評価され、「コスパ最強メーカー」として世界中で愛されています。現在では、プロシーンで活躍する多くの選手もPixio製品を使用しており、確かな品質と手頃な価格で注目を集めています。

Pixio PX27U Wave の特徴

画面サイズ27inch解像度4K(3840×2160p)
リフレッシュレート160Hz応答速度1ms(GTG)
パネルFast IPS色域99.50% DCI-P3
映像出力端子HDMI(2.1)×2
DP(1.4)×2
VESA75×75mm
(100×100mm 変換対応)

解像度|4Kの圧倒的な映像体験


Pixio PX27U Wave は、4K(3840×2160p)の高解像度に対応し、細部まで鮮明に映し出します。

高解像度により細かなディテールもシャープに表現でき、映像体験の満足度が大幅に向上します。また表示領域が広がることで、ゲームはもちろん作業効率の向上にもつながり、さまざまなメリットを得られます。

リフレッシュレート|160Hz

Pixio PX27U Wave は、160Hzの高リフレッシュレートに対応しています。

リフレッシュレートが高いほど映像は滑らかになり、残像も大幅に軽減されます。イメージとしてはパラパラ漫画に近く、コマ数が少なければ映像はカクつきますが、コマ数が多ければ動きが自然で細部まで滑らかに表示されます。

ゲームにおいても高リフレッシュレートは大きなメリットとなり、敵の小さな動きを素早く捉えやすくなることで視認性と反応速度が向上します。

PCだけでなく、PlayStation 5は120Hz、Nintendo Switch2は120Hzに対応しているため、幅広い環境で活用できます。

Fast IPS|どこからでも鮮明な映像を

Pixio PX27U Wave は、Fast IPSパネルを採用しており、色彩豊かで鮮明な映像を実現します。

ディスプレイに映る作品からは、クリエイターの細かな表現やこだわりまで感じ取れます。

特に表現が難しい黒も、温かみのあるトーンから深みのある黒まで幅広く再現可能です。さらに視野角が広く、どの角度から見ても色の変化が少ないため、画面の角度を変えても正しい色味を確認できます。

加えて、sRGBカバー率 121.76%とDCI-P3カバー率 99.50%をカバーしており、色再現性を重視するグラフィックデザイナーやクリエイターにとっても理想的な環境を提供します。仕事でも十分満足できる性能を備えたゲーミングモニターです。

応答速度が1ms(GTG)|より素早いレスポンス

Pixio PX27U Wave は、1ms(GTG)という非常に高速な応答速度を実現しています。

応答速度とは、モニターに映像が表示されるまでの速さを示すもので、速いほど残像が少なく滑らかな映像を映し出します。特に0.1秒を争うFPSや格闘ゲームでは反応速度が勝敗を大きく左右するため、1ms(GTG)クラスのゲーミングモニターが理想とされています。

Pixio PX27U Wave は、Fast IPSパネルを採用しており、従来IPSの弱点とされていた応答速度を改善しています。1ms(GTG)を実現することで、ゲームプレイにおいて高いパフォーマンスを発揮します。

FreeSync Premium|ズレない、正確な映像


Pixio PX27U Wave は、AMD RadeonのFreeSync Premiumだけでなく、NVIDIA GeForceのG-Syncにも対応しています。

これにより、リフレッシュレートとフレームレートのズレによって生じるテアリングやスタッタリング(映像のカクつき・ズレ)を効果的に抑制し、常に滑らかで安定した映像を表示できます。わずかな遅延やズレもなく正確な描画が可能なため、FPSゲームでは敵の動きを見逃さず、グラフィックデザインにおいても対象物の輪郭を正しく確認できます。

Black Equalizer|暗い部分を見えやすく

Pixio PX27U Wave には、暗所での視認性を高めるBlack Equalizer機能が搭載されています。

明暗差を自動調整することで、暗い場面でも敵やオブジェクトをくっきり表示し、背景に溶け込んで判別しにくい敵キャラクターも見やすくなり、瞬時の反応につなげられます。

一部のゲームでは没入感を高めるために意図的に暗所が配置されていますが、見えなければ情報を得られず、致命的な不利になります。Black Equalizerを使うことで、暗いシーンでも快適にプレイできるのが大きな強みです。

フリッカーフリーとブルーライトカット機能|目の負担を軽減

Pixio PX27U Wave は、光のちらつきを抑えるフリッカーフリー技術を搭載し、長時間の使用でも目への負担を軽減します。

液晶ディスプレイは通常、1秒間に約200回の光の点滅を繰り返しています。人間が自覚できなくても、目は無意識にその変化を受け取り、疲労の原因となります。フリッカーフリー機能によりこの負担を最小限に抑え、快適に使用できるのが特徴です。

さらにブルーライトカット機能を備えた非光沢ディスプレイにより、眼精疲労や睡眠への影響も軽減できます。ゲームや作業を安心して楽しめる、目に優しいゲーミングモニターです。

4種類のカラーバリエーション|インテリアにも馴染むデザイン

Pixio PX27U Wave は、ブラックホワイトブルーピンクの4色を展開しています。ゲーミングモニターとしては珍しい豊富なカラーバリエーションです。

部屋の雰囲気やデスク環境に合わせて選べるため、インテリアにも自然に馴染み、ゲーミングルームだけでなくリビングやオフィスにも調和します。

2年間保証|充実した保証

Pixioのモニターは高品質で定評がありますが、初めて購入する際には「価格が安い分、故障は大丈夫?」と不安を感じるユーザーもいるかもしれません。

Pixio PX27U Wave には2年間の標準保証が付属。さらにPixio公式ストアで購入すれば3年間保証に延長されます。

特に安心できるポイントは、保証規定に基づきドット抜けにも対応していることです。購入前から「不良が出ないか」と心配する必要はありません。

Pixio PX27U Wave の外見・デザイン

今回ご紹介するのは、人気カラーのひとつであるホワイトモデルです。

梱包

PX27U Wave White は、Pixioのブランドを象徴する真っ赤な化粧箱に梱包されています。

同封物

  • ディスプレイ本体
  • スタンドネック
  • スタンドベース
  • プラスドライバー
  • 固定用ネジ
  • DisplayPortケーブル
  • 電源アダプター
  • VESA規格変換アダプター(100×100mm)

外見とデザイン

正面

PX27U Wave White は、白を基調としたシンプルで洗練されたデザインのゲーミングモニターです。

極薄ベゼルを採用しており、左右のフレームから表示領域までの幅はわずか約9mmです。モニターをマルチディスプレイ環境で並べても違和感がなく、作業効率や没入感を高めます。ベゼル全体にはPixioロゴを含め、ややザラつきのある質感が施されており、落ち着いた印象を与えます。また、右下にはモニターのステータスを知らせるライトを搭載しています。

背面

PX27U Wave White の背面は、余計な装飾を省いたシンプルなデザインで統一されています。

ホワイトカラーならではの清潔感があり、ゲーミングモニターとしてだけでなくオフィスやリビングにも馴染む仕上がりです。

スタンド

PX27U Wave White のスタンドはネジ式で取り付けが可能です。

対応しているのはチルト調整のみで、下向きに5°上向きに15°まで角度を変えられますが、高さ調整には非対応です。

スタンドのサイズは横約34cm × 奥行き約22cmとやや大きめ。

デスクから底面フレームまでが約10.5cm、デスクから表示領域までは約12.4cmとなります。高さや角度調整機能に物足りなさを感じる場合は、Pixio PS2S などのモニターアームを使用すれば、デスクスペースを有効活用しながら最適な位置に設置可能です。

また、モニター本体のカラーに合わせられるスリムデザインの PSW1S シリーズもおすすめです。

PSW1 モニターアーム Wave シングル
Pixio
¥8,980

入力端子

PX27U Wave White の入力端子は背面に配置されており、以下の構成になっています。

  • HDMI 2.1 ×2
  • DisplayPort 1.4 ×2
  • オーディオ出力端子 ×1

最新のHDMI 2.1に対応しているため、Nintendo Switch2や高性能ゲーミングPCとの接続でも高リフレッシュレート・高解像度を活かせます。DisplayPort 1.4も2ポート備えているため、マルチデバイスの切り替えやデュアル環境にも柔軟に対応できます。

スピーカー

PX27U Wave White には、背面左右に内蔵スピーカーが搭載されています。

音質は日常的な動画視聴や作業用BGMには十分ですが、背面から音が出る仕様のため迫力には欠けます。特にゲームで世界観を存分に楽しみたい場合には物足りなさを感じることもあるでしょう。

音にこだわりたい方は、背面のオーディオ出力端子を利用して外部スピーカーやヘッドセットを接続することで、より高音質でのプレイや視聴が可能になります。

「Pixio PX27U Wave」のOSDメニュー操作

メニュー操作

Pixio PX27U Wave のメニューボタンを押すと、詳細な設定が可能なOSDメニューが表示されます。シーン別のプリセットが用意されており、用途に合わせてプロファイルを簡単に切り替えることができます。

応答速度1ms(GTG)を有効にする場合は、OSDメニューの「ゲーミング設定」から「OverDrive」を選択し「ON」に設定してください。

入力の切り替え

Pixio PX27U Wave の入力切り替えは、本体のEボタンを押すだけで画面中央にメニューが表示され、素早く選択できます。ワンタップでスムーズに切り替えられるため、複数のデバイスを接続している場合でもストレスなく使用可能です。

また、OSDメニューの「入力」からも切り替えが行えます。

クロスヘア設定


Pixio PX27U Wave には、モニター内蔵のクロスヘア表示機能が搭載されています。


必要に応じて画面上に表示でき、レッドとグリーンの計6種類から選択可能です。

ただしゲームタイトルによっては、内蔵クロスヘアと実際の照準位置にわずかなズレが生じる場合があります。そのため本格的な競技シーンではあまり推奨されませんが、カジュアルにプレイする際には便利な機能といえるでしょう。

Pixio PX27U Wave の使用感

Pixio PX27U Wave を3か月間使用して感じたポイントを、作業・ゲーム・映像鑑賞の3つの観点から紹介します。

作業|Fast IPSの繊細な色

Pixio PX27U Wave は、Fast IPSパネルを採用することで、DCI-P3 99.50%の広色域に対応し、グラフィックデザインではユーザーの意図した色を忠実に再現しています。微妙な色の違いや細かなグラデーションも4Kの高解像度で正確に表現でき、フルHDでは確認しにくかった細部まで作り込みが可能で、作業効率を大きく高めます。

また、資料作成やブラウジングなど色彩精度を重視しない作業では、ブルーライトカット機能を利用することで発色を温かみのある色に調整可能。クッキリとした文字表示目の疲労軽減を両立し、長時間でも快適に作業できます。

ゲーム|没入感

Pixio PX27U Wave は、ゲームでも高いパフォーマンスを発揮し、特に高画質グラフィックのタイトルに最適です。4Kの高解像度によりオブジェクトやエフェクト、キャラクターの細部まで鮮明に映し出し、迫力ある映像体験が没入感を大きく高めます。これこそが Pixio PX27U Wave の最大の魅力といえます。

また、27インチの大画面は2人プレイ時にも視認性が高く、Fast IPSの広い視野角と組み合わせることで快適なプレイ環境を実現します。

一方でFPSタイトルでは、27インチは視野全体をカバーする分だけ目が疲れやすく、精密なエイム調整では若干の操作しにくさを感じる場合があります。さらに、フレームレート重視の設定では4K解像度の性能を十分に活かしきれず、ややオーバースペックに感じられる場面もあります。

映像・鑑賞 | 綺麗な色彩表現

Pixio PX27U Wave は、映画やアニメの視聴でもその実力を発揮します。27インチの大画面に4Kの高解像度とFast IPSパネルを組み合わせることで、細部まで鮮明な映像豊かな色彩を再現。スマートフォンやタブレットでは味わえない迫力と没入感を体験できます。

また視野角が広く、リラックスした姿勢で視聴しても色の変化が少ないのも魅力です。どの角度から見ても鮮やかさを保つのはFast IPSならではの強みといえます。

60Hzと160Hzの違いは?実際に感じるのか検証

Pixio PX27U Wave を使用した結論からいえば、多くのユーザーが60Hzと160Hzの違いを体感できます。マウスカーソルを動かすだけでも違いが分かり、ゲームの激しい視点移動では160Hzの滑らかさに驚くはずです。

高リフレッシュレートでは残像が減少し、ターゲットの追従がしやすくなるため、FPSなどでは敵を捉えやすくなります。その結果、スコアやパフォーマンスの向上につながる可能性があります。

Pixio PX27U Wave と PX278 Wave の違いを徹底比較

今回は Pixio PX27U Wave と、同じくPixioから販売されている人気モデル Pixio PX278 Wave を比較します。

下記の比較表からは価格差は大きいですが、それぞれの特徴を理解し、用途に合わせて選ぶことが重要です。

Pixio PX27U WavePixio PX278 Wave
リフレッシュレート160Hz180Hz
画面サイズ27inch27inch
パネルFast IPSFast IPS
応答速度1ms(GTG)1ms(GTG)
価格¥77,980¥39,980

解像度とリフレッシュレート|映像体験の違い


両モデルはパネル性能に違いがあり、映像体験に直結します。

  • Pixio PX27U Wave:4K(3840×2160p)の高解像度に対応。細部まで繊細に描写し、映像の輪郭を鮮明に映し出します。リフレッシュレートは160Hz。
  • Pixio PX278 Wave:WQHD(2560×1440p)の解像度に対応。180Hzの高リフレッシュレートで、映像の滑らかさを重視するシーンに最適です。

選ぶならどっち?

Pixio PX27U Wave と Pixio PX278 Wave を選ぶ上で最終的な判断基準は画質価格かに分かれます。

  • PX27U Wave:4K(3840×2160p)解像度を誇り、価格は約77,980円。圧倒的な映像美を求めるユーザーに最適です。
  • PX278 Wave:WQHD(2560×1440p)解像度で、価格は約39,980円。コストパフォーマンスを重視しつつ高いリフレッシュレートを体感したい方におすすめです。

極端の話で言えば画質を優先するのであれば Pixio PX27U Wave 、コストパフォーマンスを重視するのであれば Pixio PX278 Wave が最適ですし、Pixio PX278 Wave を選んだ場合も多くのユーザーが満足できるゲーミングモニターであると感じます。また、予算を考えずに画質を求めるのであれば Pixio PX277 OLEDMAX のような有機ELを搭載したゲーミングモニターを視野に入れることをオススメします。

※現在 Pixio PX277 OLEDMAX はPixio公式から販売されていません。

良い点(メリット)と改善点(デメリット)

良い点 (メリット)

  • 4K解像度 × 27インチで迫力ある映像と高い没入感
  • 160Hz対応で滑らかな映像表現
  • Fast IPSパネルにより繊細な色彩を再現、デザイン作業にも最適
  • 応答速度1ms(GTG)でIPSの弱点を克服
  • 選べる4色のカラーバリエーション
  • 2年間保証+公式購入なら3年保証で安心

Pixio PX27U Wave は、4Kの高解像度と160Hzリフレッシュレート、Fast IPSの色再現性を兼ね備えた高性能ゲーミングモニターです。

ゲームだけでなくグラフィックデザインや映画鑑賞まで幅広く対応でき、特に映像美にこだわるユーザーには大きな魅力となります。PlayStation 5やNintendo Switch2などのコンソールゲーマー、ゲーミングPCを検討しているユーザーにもおすすめです。

気になる点 (デメリット)

  • 高さ調整ができないスタンド

Pixio PX27U Wave には大きな欠点はありませんが、スタンドの高さ調整ができない点は注意が必要です。

もっとも近年ではモニターアームの使用が主流になりつつあり、スタンドにコストをかけず、その分をモニター性能に反映させている点は合理的ともいえます。実際、モニターアームを活用すれば高さ・角度調整の自由度が増し、利便性は標準スタンドを上回ります。

Pixio PX27U Wave レビューまとめ

Pixio PX27U Wave は、4Kの高解像度と160Hzのリフレッシュレートを兼ね備えた、高画質ゲーミングモニターです。Fast IPSによる広い色域表現により、ゲームだけでなくグラフィックデザインや映像制作など幅広い用途に対応します。特にゲームでは、暗所を明るく補正するBlack Equalizerがプレイの快適性を高め、パフォーマンス向上にもつながります。さらに、シンプルな組み立てや扱いやすさも魅力で、初心者から上級者まで安心して使える一台です。

細部まで鮮明に描写する4K映像と、滑らかな160Hz表示を兼ね備え、幅広いシーンで活躍するゲーミングモニター Pixio PX27U Wave 、気になる方はぜひ一度試してみてください。

この記事が少しでも参考になりましたら幸いです。

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